2010-01-01から1年間の記事一覧

憂鬱から脱出する方法

最近時間を無駄に過ごしているという強迫観念に襲われている。実際のところいろいろ建設的な活動もやっているはずなのだが。「何が一番重要か」という価値観が定まらないからだろう。何をしていてもこれでいいのかという不安が募る。いまの自分はまさに近藤…

書評「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」

20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ作者: Hiroyuki Hal Shibata出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2010/09/15メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 9人 クリック: 453回この商品を含むブログ (42件) を見る副題に「20…

ベトナム「弱者の戦略」

今日は、わがバイク友である Asukal さんとホーチミン市北西部にあるクチ(Cu Chi)トンネルにバイクで行ってきた。クチトンネルは、ベトナム戦争時、南ベトナム政府に抵抗するゲリラ組織・南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)によって、手で掘られた、総延長2…

韓国に学び日本を「開国」しよう

私の通うベトナム語クラスに、50歳の韓国人男性がいる。彼は、2000年頃までサムソンで海外部品調達の責任者をやっていたらしい。主な発注先は日本の大企業だった(要素技術は主に日本から買っていた当時の韓国の産業構造が浮き彫りになるかのようである)。…

「日本の特異性」は世界に売れない

日本のアニメは、きわめてユニークで世界最高だ、と日本人は誇りたがる。だが、実際には、DVDの売上が 日本以外では最大の市場の北米でわずか3億ドル程度にすぎない。米国映画は、日本の映画館での売上だけで、約800億円ほどもある(単純化のため洋画=米国映…

日本は米国から自立せよ

第二次世界大戦後、日米安全保障条約によって、日本の安全保障は基本的に米国によって担われれることになった。軍事・外交政策に関して、日本は、米国にコバンザメのように従属していれば、国際社会において大過なくすごすごとができた。そうして日本は経済…

劉暁波氏のノーベル平和賞受賞騒動

香港を訪問するやいなや、反体制作家で服役中の劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞したというニュースが飛び込んできた。香港の街角で配られるフリーペーパーや電車の中の TV では、トップでこの事件を取り扱っていて、香港人の関心の高さを伺わせた。劉暁波 - …

香港・中国雑感

香港から帰ってきた。駆け足で、マカオ・深センも訪れた。香港ではホテルでネットができなかったので、ブログや Twitter の更新が滞った。 面白かったこと マカオのシンボル、セナド広場のど真ん中を「中華人民共和国建国61年周年」を記念する、中国コテコテ…

ベトナム語単語の正式な綴りの候補を検索

趣旨 ベトナム語の正書法としては、発音記号をつけるのが正式だが、携帯メールやチャットといった非公式の場では、しばしば省略される。ベトナム人なら文脈からほぼ正確に意味が取れるのだが、ベトナム語学習者は、正式の綴りがわからないと辞書が引けない。…

香港へ

ある用事で香港に行くことになった。タクシーでホーチミン市のタンソンニャット空港へ。キャセイパシフィック航空の午前便で香港へ向かう。このキャセイの飛行機はA330 の新型機らしく、なかなか面白かった。飛行機の前部のドアから入ってすぐの席がいまだか…

プログラマが直面する2つの「世界」

プログラマというのはとてつもなく難しい仕事だ。職業的なプログラムは、それが会社であれ、個人であれ、顧客の何らかのニーズを満たすために存在している。プログラマは、顧客の要求を満たすように、プログラムを設計・実装する。ここで注意しなければなら…

ギークたちの耐えがたい部分最適性

東京でフリーランスのウェブプログラマをしていたころ、技術勉強会によく参加した。こういう勉強会に参加する人たちは、意欲も技術力も高い人たちが多かった。技術者としては、幸せな時間を過ごすことができた。だが、疑問もあった。参加者たちの多くは、職…

私がソフトウェア技術者をやめた理由

昨日、人生の転機 - Rails で行こう!の中で「ソフトウェア作りが嫌いだ」と言い切ってしまったことが引っかかっている。私の職業生活でもっとも多くの時間を注いだのがソフトウェア作りだ。その作業に対して、実際のところ、好きとか嫌いとか一言で割り切れ…

UTF-8のベトナム語から声調記号を落す

概要 ベトナム語の文字コードは、最近は UTF-8 へ収束しつつあるようだ。ベトナム語の正書法は、アルファベット+声調記号である。だが、携帯電話やチャットなどの非公式の文章では、声調記号を省略することも多い。このプログラムは、声調記号付きのベトナ…

人生の転機

この秋は、はてな村の有名人たちが人生の転機を迎えているようだ。id:naoya や id:amachang が古巣を去り、id:Chikirin が高給を捨ててニートになった(はてな村では id: は Mr/Ms 相当の敬称である)。私もまた先月、米国公認会計士(USCPA)試験に全科目合格し…

私がブログを書かなくなった理由

最近、「Rails で行こう!」の更新が少なくなっている。ほとんど Twitter に書き込みが移行してしまっている感じだ。理由はいくつかある。まずは物理的にやや忙しいこと。米国公認会計士(USCPA)試験に合格したので、いま絶賛求職中である。第二に、Twitter …

softculture.com 失効!

うっかりしているうちに、我が社「株式会社ソフトカルチャー」の softculture.com のドメイン名が失効してしまったらしい。私はいままでずっと使えるねっとの VPS にソフトカルチャーのサイトをホストしてきた。今回、ドメインが失効し、なぜかサーバーに ssh…

USCPA 試験最終合格!!

今日、7月に受験した USCPA 試験全4科目の発表が終わり、BEC 83, AUD 85, FAR 92, REG 89 で全科目に合格した。最終合格である。ご声援をいただきました皆様、誠にありがとうございました!(詳しくはこちら↓) REC 合格!USCPA試験最終合格! - USCPA 勉強日…

「英語特区」で済州島は「韓国のシンガポール」になるか?

今朝 @TrinityNYC 女史のツィート経由で知ったこのニュース。その強烈さに思わず目が覚めた。Western Schools Sprout in South Korea - NYTimes.com済州島に欧米の有名校を集めて広大な「英語特区」を作ろうという試み。現在、多くの韓国人が巨大な犠牲を払…

独立日本人の会 in サイゴン

海外にいる羽振りのよい日本人はたいてい大企業から派遣された駐在員やその家族であることが多い。最盛期に比べるとだいぶ待遇は悪くなったとは聞くが、それでも基本的に日本での給料に加えて、駐在員手当を得ているから相当の収入であろう。彼らにも言い分…

利権の本質

世界銀行がベトナムの行政機構とその問題点に関して詳細なレポートを発表している。Vietnam - Vietnam Development Report (VDR) 2010: Modern Institutionsレポートの焦点は、地方分権と説明責任に当てられている。その中で、10ページほどを割いてベトナム…

商人は「ジャーナリスト」だ

ジャーナリストは、社会で起きた重要な事件について、取材を行い、その詳細に関する情報を広く大衆へ伝達する人々である。端的にいえば、情報を地点 A から地点 B へ移動させることによって、報酬を得ている人々である。遠隔地交易に携わっている商人もまた…

私のブログは私のモノだ!

最近、ブログを書く頻度が減ってきている。一つの理由は、Twitter のほうが気楽だ、ということだ。これは Twitter のツィート(つぶやき)が互いに独立で、ステートレス(状態情報を持たない)なことによる。文章を書く難しさのほとんどは、前後の段落の間の…

子供=負債の時代

ちょっと世間の空気を読まずにタブー的なこと言ってしまおうかな・・・。誰が何をネグレクト? - Chikirinの日記 それでも子育ては社会で取り組むべき - 狐の王国私自身は子育てをした経験はないのだが、身近な人たちの子育てを見て、つくづく大変だな〜と思…

ベンチャーキャピタリストの実務

決定版 ベンチャーキャピタリストの実務作者: 長谷川博和出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2007/06/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 53回この商品を含むブログ (8件) を見る著者の長谷川博和氏は、大学在学中に公認会計士2次試験に合格し、野…

移民もまた人間である

昨日の Lilac さんのエントリはよく書けていたけれども、見た瞬間から嫌な予感がした。不景気だからこその移民政策のススメ - My Life After MIT Sloan案の定、このエントリのコメント欄は、移民反対論で埋め尽くされた。条件付の賛成者でさえ、高機能移民に…

健全な利己主義のすすめ

市場経済が、伝統的な道徳観と衝突し、多くの人々に嫌われるのは、それが人々の利己主義を助長するからと信じられているからだ。私は、大学で経済学を専攻し、この問題をずっと考え続けてきた。しかし、15年くらい前にある結論に達して以降、自分の考え方は…

書評「バフェットの謎」

前回のオフ会で、技術評論社の編集者の方から一冊の本を頂いたので、お礼代わりに書評を書いておく。池田信夫スタイルで、やや厳しいこともいうかもしれませんがその点はご容赦を。世界No.1投資家バフェットの謎 ~何がその成功をもたらしたのか?作者: 庄司卓…

社会的資本としてのカフェ

7月14日に日本に戻ってきた。いまは横浜に滞在している。7月18日にオフ会を開いて大盛況だったのだが、会場探しにはかなり苦労した。東京には、10人くらいの人たちが予約なしにさっと集まって話ができるカフェが少ないのである。私が会場として選んだルノア…

ブログ・Twitterオフ会、大盛況のうちに閉幕

今日、7月18日(日)14:00〜18:00 の間、喫茶室ルノアール 渋谷南口店で、オフ会をやりました。Twitter で参加表明を頂いた方が数名。とはいえ、みな忙しいだろうから、たぶん来るのは2・3人で、こじんまりと話をして終わるのか、と思いきや、参加者が15人ほ…