私のビジネスの目的

和田氏は、私にこういった。「君のビジネス上の目的は何か?」私は、答えに窮してしまった。こういう単純な質問ほど、往々にして答えにくい。しかし、ナポレオン・ヒルを持ち出すまでもなく、明確な目標を持たない者が成功したためしはない。まあそれはそうだ。そもそも成功とはなにか定義することもできないだろうし。

私は中期的な目標として、個人的には年収1,500万円を掲げてはいる。だが、本当に 1,500万円稼げるようになったとき、それだけで幸せだろうか。どうやらそうでもなさそうだ。

正直、お金が至上目標ではないのだ。もしそうならば、もっと効率的にお金を稼ぐ手段はある。

私は、日本のソフトウェア業界がもっとイノベーティブになり、東京がシリコンバレーのようになったら、どんなに素晴らしいかと思う。そして、その変革のプロセスに自分が大きな役割を果たすことができれば、僕がいつか死ぬ日に、自分自身に誇りを感じることができるだろう。私は、日本のソフトウェア企業とエンジニアに問いかけていきたい。「日本のソフトウェア産業を革新的なものにしたいですか?」そして、その問いに Yes と答えるひとたちが大勢いるのなら、その人たちと東京をシリコンバレーのように活気溢れる街にする運動をして行きたい。