iPhone が凄いことになっている件

iPhone が全米でフィーバー・フィーバー。TechCrunch もその話で持ちきりだし、On Off and Beyond の渡辺千賀さんも完全にやられてしまったようである。

発売前日まで「半年位したら買おうかな」なんて思っていた私。突然手のひらを返したように興奮しているのは、
1.実物を見た
2.実物を前にして興奮している群衆を見た
から。

人間が「宗教的な啓示」を感じるほどの強い恍惚感を感じるときには、側頭葉がフル稼働する。逆に、側頭葉の「てんかん」により、宗教的な啓示を感じることもあるとされている。iPhoneは謎の電波を発信して周囲にいる人たちの側頭葉を刺激するのかも。それくらいの衝撃的な物体である。

彼女は「あと1時間でイエス様がお生まれになります」とかカウントダウンしていたし、アメリカの有名ブログ(らしきもの)ではJesusphone: He is Risen というエントリもあったようである。

実物を見たことがないのでなんともいえないが、YouTubeiPhone の広告等を見る限りにおいては、かなりクール。ユーザーインターフェイスがなんともすばらしい。個人的には、iPhone の音楽機能でアルバムが、3D 風に表現されて、フォーカスが当たるとくるくると回転しながら、ポップアップするのが面白かった。

一方の日本の事情はどうか。携帯キャリアに奴隷のようにあごで使われ、疲弊しきった家電メーカーたちは、とてもじゃないが iPhone みたいなクールな機器を作る余裕はなさそうだ。

ラスベガスで開催されている世界最大の家電ショーであるCES。このレポートを綴ろうと考えていたのだが、完全にやる気を失った。世界中の家電メーカーが集まり、新製品やコンセプトモデル展示で話題性を競い合ったこの日、数百キロ離れたサンフランシスコでAppleたった1社が主催するMacWorld2007にて発表された、たった2つのデバイスによって*1、CESは話題を完全に掻っ攫われてしまった格好だ。

言葉がない、というかグゥの音もでない。誰が何といおうと、完敗である。家電メーカーの中の人達が一番良くわかっていることだろう。ポータブルの動画・音楽プレイヤー、デジカメ、ビデオカメラ、携帯電話、PDA、カーマルチメディア、これら全ての機器群*2を担当する家電メーカー社員にとって、今日は眠れない夜になるはずだ。当分の間「今君たちが開発してる機器、それってiPhoneが普及しても売れるの?」という上層部からの責めを嬉しく思うMっ気のある人を除いては。

どこかの家電メーカーのマーケティング担当者の「敗北宣言」。

携帯電話がますますソフトウェアの塊と化しているなかで、日本の携帯電話のソフトウェア開発の現場から聞こえてくるのは、悲鳴ばかり。

30 :仕様書無しさん :2006/11/08(水) 08:22:10
ソフトウェア開発者の机っていうのは
なんであんなに狭いのだろうか

31 :仕様書無しさん :2006/11/08(水) 08:45:53
派遣だからさ

32 :仕様書無しさん :2006/11/08(水) 10:18:47
PC2台とボードがあるがまだスペースある
俺は恵まれてるのかな

33 :仕様書無しさん :2006/11/08(水) 14:11:20
それは恵まれてるな
ふつうはPC一台分の作業スペースが確保されているだけだから
隣の奴が臭い奴とかだと最悪だお

53 :仕様書無しさん :2006/11/09(木) 23:05:33
パーティションもなく1フロアに300人以上開発者が詰め込まれていた大刀
あそこはソフトウェアという卵を産む養鶏所に見えた

光景が目に浮かぶようだ。私が、2年前、某家電メーカーの情報子会社で3週間働いた場所がまさにこんなところだった。

うーむ。こんなんじゃ、Apple には勝てないだろう。なぜ、日本の家電メーカーは、ソフトウェア開発者をこんなひどい待遇のままにしておくのだろうか?それじゃクリエイティブな発想なんて出てこないだろうに。「お偉いさんには、わからんのです」ということなのかな。