大阪国際フェリーターミナル

いま大阪国際フェリーターミナルにいる。今日は美しい秋晴れで、海と空の青さが目にまぶしい。これから乗り込むパンスターフェリーが埠頭に見えるが、巨大な船体である。この船、立派な旅客船ではあるが、どうやら稼ぎの主力は、大阪・プサン間を動く船荷であるらしい。コンテナーがつぎづぎに船に積み込まれていく。

フェリーターミナルは新しくて清潔だが、待合所は決して大きくない。いま私は、プサンからのパックツアーに参加している韓国のおばさん(アジュンマ)たちに取り囲まれている。見たところ、乗客は100人もいない様子だ。悪名高きポッタリ(荷担ぎ)稼業の韓国人たちはあまり見かけない。彼らは、マナーが悪く同乗するといろいろ閉口することが多いのだが。

14:30から入管の出国検査が始まる。船はしばらく日本の領海を進むが、法的には日本を出国することになる。日本よ、さらば。しばしの別れだ。