アップクジョン

今日は、カナダ時代の友人 Y とアップクジョンで会った。彼女は、10年前、カナダ・トロントで英語を勉強し、現在は、韓国で上映するため外国映画の買い付けを行う仕事をしている。もともと、映画好きでそれが高じて仕事にまでしてしまった。韓国の一流大学である高麗大学を卒業し、知性と芸術的センスを持つ都会的な女性である。

そんな独立心旺盛な30代半ばの彼女は、仕事一筋で結婚をしそうもないタイプだった。ところが今回会ってみたら、今年結婚していたことにびっくり。独立心の強さは相変わらずだが、それでも全体的な印象が以前と比べて、優しく柔らかくなった。「結婚に対して必ずしも肯定的じゃなかったけれど、実際に結婚してみたところ、互いにないものを補い合えるのが結婚の良さだと思った」と彼女は言っていた。彼女と私は性格がよく似ているので、彼女の言う意味が理解でき、心が少し温かくなった。

それにしてもアップクジョン。東京で言うと表参道のような、アパレルやメディア関係者が集う洗練された街だ。彼女はアップクジョンがよく似合う女性である。実際、彼女はアップクジョンで働いているので、ここで会うことになったのだが。待ち合わせ場所のギャラリア百貨店の夜のライトアップはとても美しく、一見の価値がある。もともと垢抜けた街だったが、その洗練度がさらにこの5年でアップしたようだ。ソウルの新しい側面を発見したような思いだった。

写真:http://www.flickr.com/photos/26605052@N06/2901664323/in/set-72157607564379004/