西湖

杭州は、日本の都市でいえば名古屋くらいの大きさだろうか。その中心に西湖とよばれる大きな湖がある。今晩は、そこにカンカンと周さんで遊びに行った。カンカンは、南昌の大学で日本語を専攻し、いまは杭州日本語教師として働いている女性である。周さんは、カンカンの元同僚で、杭州に生まれ、杭州に育った男性である。日本語学習のかたわら、教育学を専攻し、いまは日本留学の準備中だそうだ。二人とも、気がやさしく親切な現代中国の若者である。

国慶節ということもあって、西湖のほとりは大変な人手だった。想像以上に西湖の周りには洗練されたレストランやカフェが立ち並んでいた。暑くもなく寒くもなく最高の天候。世闇のなかで、湖の中に仕掛けられたスプリンクラーを使った幻想的な噴水のショーがすばらしかった。カンカンに聞いてみたところ、中国には結構多くあるらしい。明らかにスプリンクラーはコンピュータ制御されており、極めて複雑なパタンを描いて夜の闇の中を噴出した水が踊り、そこに色さまざまなライトが当てられているのだ。

西湖からの帰りに乗った市内バスは、行楽客で超満員。後ろに詰めろと運転手が後ろに向かって叫び、下車しそこねた乗客が前の運転手に向かってドアを開けろと怒鳴る阿鼻叫喚の世界。ふたたびエキサイティングな中国旅行の始まりである。

西湖の噴水ショー(写真)http://www.flickr.com/photos/26605052@N06/2907686396/