電動バイク

中国では現在、ペダル付きの電動バイクが急速に普及しつつあるのをご存知だろうか。(写真)大気汚染防止のため、大都市ではガソリンバイクが禁止されているという政府の政策も普及の後押しをしているようだ。価格は大体 2000-3000元(32000円-48000円)。これならば庶民にも手が届く価格である。

おりしも、アメリカの投資家にして大富豪のウォーレン・バフェット氏が中国 BYD 自動車の電気自動車事業に莫大な投資を行うというニュースが飛び込んできた。BYD はもともと電池メーカーで現在の市場シェアは世界第3位である。現在はガソリン自動車を作っているが、そもそも自動車事業に進出したのは、電気自動車を作るため。片手間に電気自動車の開発を行っている従来の自動車メーカーとは気合が違う。次世代の自動車では電気自動車が本命であろうから、BYD に大きなチャンスがあるとかねがね思っていた。自分も BYD の株を買おうかとちらっと考えたことがあったが、さすがバフェット氏、なんと BYD の 10% の株を買収してしまった。スケールが違うね(笑)。

中国人は、電動バイクで、夜間、充電することに慣れている。電気自動車の巡航距離が短くても、毎日夜間、自分の車庫で充電することにはあまり抵抗はないのではないか。とすれば、中国で性能は低くても比較的安価な電気自動車が急速に普及する可能性がある。そもそも、電気自動車はランニングコストが安い。利にさとい中国人が放っておくとは思えないのだが・・・。