若きベトナム人たちとの邂逅

今晩は、アインさんの高校時代の同級生たちと、静かな湖畔のカフェで落ち合った。3人の男性が現れた。そのうちの一人であるチュンという男性と私はいろんな話をした。この3人の男たちはみな礼儀正しくさわやかな好青年であった。私はひそかに感銘を受けた。私の東京でのベトナム語の先生、アインさん、チュン、そしてもう二人の男性で、高校時代は仲良し5人組だったという。私のベトナム語の先生は、物静かな中にも正義感の強い芯の通った女性である。アインさんは、都会的な美人で思いやりが深い。チュンは、ちょっと太めで、優しく考え深そうな男性である。名前を忘れてしまったが、残り二人のうち一人は、アインさんのボーイフレンドで、はにかんだ笑みをたたえた美男子である。もう一人は、ひょうきんな感じのする男性である。青春ドラマの中の登場人物みたいだ。この5人は、一緒にどんな高校時代を過ごしたのだろうか。

本当に素敵な人たちだ。私がベトナムで初めて出会った人たちがこんなにいい人たちだなんて。洗練されていて、アジア的な田舎くささがない。まるで、若々しい木々に取り囲まれて森林浴をしているような気分だった。

不思議なのは、みな外国に一度も行ったことがないのに、英語が上手だということだ。私は、なぜなのかチュンに聞いてみると、ベトナムでは1990年代半ば以来、小学校低学年から英語を教えているからだという。個人的には、ベトナム語は、語順も英語に近く、アルファベットを使うので、ベトナム人は英語になじみやすいということもあると思った。いずれにしろ、10年間、英語を学んでも一言も話せない人間だらけの極東のある国とはえらい違いだと思わざるを得なかった。