ケンゴ君から学んだこと

ビーチリゾート、ニャチャンで会ったケンゴ君から学んだことを記しておく。

彼が自由旅行にはまったのは、大学時代、ヒッチハイクで日本全国を回ったことがきっかけらしい。
「へえ、日本でそんなにヒッチハイクが簡単にできるの?」と聞くと、いたずらっぽい表情を作って「簡単ですよ・・・ただしコツがあるんですが」と秘伝を教えてくれた。

ヒッチハイクの4原則

1.いつも笑顔で
2.車が止まりやすい場所を選ぶ
3.後ろを振り返らない
4.感謝の気持ちを忘れない

うむ。なるほどなあ。私は思わずうなった。就職面接で、この話をして、最後に「これはビジネスでも通用する原則だと思います」と話を締めくくったら、面接官が感動して、すぐ内定をくれたという。私が面接官で、学生にこんなことを言われたら、メロメロになっちゃうな。

ケンゴ君は、ビジネスモデルの探求に尽くせぬ興味を抱いているようで、旅行先で詐欺師にわざとついていって、彼らの「儲けの仕組み」を観察したり、バンコクトゥクトゥク(三輪タクシー)が客の紹介と引き換えにガソリンをもらっていることを見抜いて、ただでトゥクトゥクを乗った挙句、運転手にビールまでおごってもらったりと、実に愉快な人である。

ケンゴ君は、売り手や買い手の気持ち(≒コスト構造)を理解することが、営業の基本としていかに重要か、改めて教えてくれたような気がする。