タンソンニャット国際空港

ホーチミン市のタンソンニャット(Tan Son Nhat) 国際空港。いまそこでバンコク行きの飛行機を待っている。

タンソンニャット空港の国際ターミナルは日本の ODA で作られた。利用開始は2007年。出国手続きのとき、審査官が NEC 製のパソコンを使っていることに気がついた。やれやれ。これが ODA の力か。

この国際ターミナル、清潔で近代的ではあるが、どうも遊び心が足りない。香港国際空港バンコクスワンナプーム空港のような、いるだけで思わず楽しくなるような雰囲気がまるでない。必要な機能があるだけのきわめて味気のない空港だ。日本で新しくできた地方空港のような雰囲気である。あるいは成田空港第2ターミナルの縮小コピーといってもいいかもしれない。チープな印象を受ける一つの理由は、ターミナルの廊下の天井が非常に低いことにあるのではないか。もうちょっと天井を高くすることができなかったものか。建物の内装に高級感を出すためには、天井の高さが必須だと思うのだが。日本の円借款で作ったとき、たぶん日本のゼネコンが設計したのだろうが、だれがこんな設計にゴーサインを出したのか?それが日本側なのかベトナム側のか、どういう事情があったのかわからないが、やや残念である。

近い将来、ホーチミン市郊外に国際空港を新しく作る計画があるそうだ。この空港はスワンナプーム空港に匹敵するおしゃれな空港になることを期待したい。