香港・中国雑感

香港から帰ってきた。駆け足で、マカオ深センも訪れた。香港ではホテルでネットができなかったので、ブログや Twitter の更新が滞った。

面白かったこと

  • マカオのシンボル、セナド広場のど真ん中を「中華人民共和国建国61年周年」を記念する、中国コテコテの安っぽい張りぼての門のオブジェが占拠して、美しいポルトガル風の広場の景観が台無しになっていたこと。マカオ政府の北京への尋常でない気の遣いぶりが伺えて、せつなかった。マカオ人であれが美しいと感じている人はまさかおるまい。
  • 深センの地下鉄大劇院駅の巨大ショッピングモールのモダンぶりにびびった。とくに "OLE'" というスーパーマーケットは、美しすぎた。働いていたのは全員若者で、引き締まった実にいい顔をしていた。このスーパーではモノを売るのではなく、ショッピング体験を売るのだ、という強い意志を感じた。それはむしろ商店よりディズニーランドのようなテーマパークに似ていた。同じショッピングモールのスターバックスは、コーヒーの価格は日本とほぼ同じなのに、中国人の若者たちで満員だった。店員たちの働きぶりも真剣そのもので、日本のスタバと何の変わりもなかった。中国じゅうにこんなすばらしいショッピングモールがあふれる日を想像して深い感慨を覚えた。
  • 香港の交通の効率性。交通安すぎ。いま香港ドルが安いというのもあるのだが、バスが50−90円、タクシー初乗りが約190円だものね。かなり離れた郊外の空港から九龍半島まで乗って約2600円だし。物価水準と比べても日本のタクシーは高すぎる。高すぎる証拠に、昼間から暇そうにしているタクシードライバーが大量にいるのが日本。需要と供給は価格・数量規制さえなければ、価格の伸縮によって、均等化するはず。日本にタクシーが余っているというのは、基本的には政策的に価格が高く維持されているからだ。これが東京の歩きづらさの大きな要因になっている。
  • Wi-Fi 環境が悪かったので、空港以外では PC でネットできなかった。iPhone + 3G でネットしたのだが、iPhone ってやっぱり便利ですね。少し前に dis ってすみませんでした(笑)。それでも、ソフトウェアキーボードはなかなか慣れなかった。いま PC の物理的キーボードのありがたさをしみじみと感じているところ。