のだめカンタービレ

はてなの人気エントリとして紹介された日刊youtubeからなにげなく「のだめカンタービレ」を見始めたところ、とまらなくなってしまい、一気に3話まで見てしまった。


のだめカンタービレは、最近まで放映されていた人気テレビドラマである。主人公は、千秋という音楽大学に通う男子学生。彼は、天才的な音楽的才能を持ち、クールでハンサムなので、学校では女子学生の人気の的。だが、自分の周りの人間のレベルの低さに辟易して、専攻するピアノの練習にも身が入らない。彼は、子供のころに出会ったドイツの有名指揮者の影響で、自分も指揮者になりたいという夢をずっと持ち続けていたのだった。


ある日、ドイツから世界的権威を持つ指揮者シュトレーゼマンがその音大にやってきて、落ちこぼればかりを集めて、オーケストラを作る。名づけて Sオケ。ひょんなことがきっかけで、千秋は Sオケの主任指揮者に就任する。(まあこれもシュトレーゼマンに仕組まれてたわけだけど)


すばらしいのはこの先。もちろん、落ちこぼれの集まりだから、初めてタクトを振ったとき、団員の下手さに絶望的な気分になり、つい厳しい言葉で団員たちを叱責してしまう。そうすると、団員たちは萎縮したり反発したりして、ますます音が出なくなってしまう。しかし、シュレーゼマンが振ると下手ながらも音が鳴り始めるのを見て、頭のよい千秋は、自分が何か間違いを犯していたことに気づく。やさしさを身につけ始めた千秋に団員も少しずつ打ち解け始めて・・・。という話。


私には、千秋ほどの才能はないだろう。でも、プログラミング能力に関しては、昔はそれなりの自負があった。そして、千秋と同じように、周囲のレベルの低さに辟易していた。同僚がささいなミスを犯しても、それを厳しい言葉で責めた立てるのが常だった。これでは、うまくいかないよね。


あらゆるチームプレーは、オーケストラと同じ。たった一人でも欠けては、全体が台無しになってしまう。メンバーの欠点を叱責するのではなく、愛情をもってその人の良さを見つけて伸ばしてあげる。そういうところが私には、子供のころからずっと欠けていたところだと思うし、今もそうじゃないかな。それが、仕事が長続きしない一番の理由だし、こうやって妻とけんかばかりしなければならなかった理由でもあったと思う。クサいと思う?まあクサいよね。でも、おそらく人間関係の法則なんて、元来、幼稚園生も理解できるようなシンプルなものではないかな。


自分だけ先に進もうとするんじゃなくて、仲間のためには少し歩みを緩めて、一緒に歩いていけばいいんだ。結局そのほうが早く目的地に到着できる気がする。