2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ホテルの従業員たちとすっかり仲良くなり、そのうちの一人と本屋に遊びに行った。(ホテルの客が、従業員と仲良くなって、遊びに出かけるということ自体が東京じゃありえないが)大学のそばにある、その大きな本屋の二階では、オモチャや服を売っている。そ…
生物学的な性(sex)に対して、文化的な性(gender)という概念がある。これは、生物学的性に当然付随すると一般的に信じられている一連の思考形式・行動様式のことを指している。だが、実際には、生物学的男性でありながら、文化的には女性的な人、またその逆と…
タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港が反政府勢力によって占拠・封鎖されている模様である。(BBC Newsの記事)ここベトナム・ホーチミン市でも、影響が出始めている。落ち着かない表情のドイツ人カップルに出会った。今日バンコク経由でドイツに戻る予定…
浅井社長のご好意で、前回のブログエントリで取り上げたIndividual Systems 社にしばらく居候させていただくことになった。「ときどき、ベトナム人技術者たちに技術指導してあげてください。あとはお好きにどうぞ」と言ってくださった。私に技術指導などでき…
今日は、ホーチミン市中心部にある Individual Systems 社を訪問した。社長の浅井崇さんとお話しする機会を得た。浅井さんは1995年にベトナムに渡り、ハノイ国家大学に留学。2001年にベトナム人技術者向けの日本語教室を始め、それが日本向けソフトウェアの…
心に引っかかるエントリ。 これはつまり「わざわざ組織外のコミュニティに出て行かなくとも、(一般的な人には)十分に刺激的でバラエティに富んだ日常が用意されている」ということに他ならない。 典型的な日本的な大企業というのは、知らない人が言ってい…
アメリカの国家情報会議(NIC)が発表した2025年の世界情勢の予測レポート「世界潮流2025」(Global Trends 2025: A Transformed World (PDF, 33MB)を読んだ。アメリカ政府が、世界をどのように見ているかわかって興味深い。ざっと斜め読みしてみた感想は、とに…
ホテル近くの定食屋で昼飯を食っていると、隣の人のよさそうなおじいさんから話しかけられた。ベトナム人のお年寄りにしては妙に英語がうまい。どこから来たのかたずねると、おじいさんは自分はアメリカに住んでいるという。おじいさんは、38年前にアメリカ…
11月20日は、ベトナム教師の日(Ngay Nha Giao Viet Nam) である。生徒・学生が、日ごろの恩顧を感謝して、教員に花を贈ったり、演芸を披露したりする。私も、ホーチミン人文社会科学大学を訪れて、日頃お世話になっているチュック先生に花を贈った。朝、指定…
私の滞在しているホテルは、ミニ・ホテルと呼ばれるジャンルのホテルで、家族経営の小さなホテルだ。受付嬢は、ハキハキとした気持ちのよい女の子で、長期滞在している私にあれこれ声を掛けてくれる。ときどき世間話をするようになった。受付嬢にある質問を…
ホテルのロビーでパソコンを使っていると、「ベトナム語をいま勉強していますか?」と流暢な日本語で話しかけてくるベトナム人男性がいる。彼は、東京に留学してコンピューター技術(DTP)を学んだそうだ。しばらく雑談を楽しんだ後、彼は「私は、小倉先生か…
ホーチミン中心部に位置するウェブ制作会社 outsprin 社を訪ねた。(ウェブサイトは現在制作中とのこと。 outsprin 社がこの9月に分離独立した GOATSystem 社のウェブサイトはこちら)。社長の團さんにお話をうかがった。ベトナムではすでに6年ほどの活動な…
日本との付き合い方 日本との付き合い方(その2) の続き。いま日本の政治経済で指導的な立場にいる人たちの一人一人が胸に手を当ててよくよく考えて答えなければならない質問がある。「いままで日本経済には、すり合わせ型の製造業の他に、高い生産性をも…
ホテルのロビーでベトナム語を勉強していると、受付の男の子が僕を手招きする。3階の客のインターネット接続の調子を見てほしいという。私がその客の部屋に入っていくと、欧米人で50歳くらいの長身の男が、自分の PC に向かって盛んに悪態をついている。彼…
前回の続き。日本では、組織が個人を圧倒しているという点で、仕事の進め方が世界の多くの国と違っているということを述べた。日本のやり方は、そのまま世界のほかの国では通用しませんよ、という話だ。いま私は、ベトナムでソフトウェア関連のビジネスを考…
昨晩は、タムさんのお兄さんの結婚式に出席した。ベトナムでは、日本ほど出席者の選別が厳しくなく、比較的気軽に招待するようだ。タムさんのお兄さんの結婚式は、日本と同じく、結婚の誓いを立てる儀式と披露宴の二本立てだった。儀式のほうは、親族だけが…
今日は、ベトナム系カナダ人の大学教授と昼食をともにした。私のカナダ時代の友人のお父さんで、現在はモントリオールのコンコーディア大学で物理学を教えている。ベトナムの大学との共同プロジェクトのために、3ヶ月ほどベトナムに滞在するそうだ。日本の…
正直言って、私は日本があまり好きではないのかもしれない、と思うときがある。まず、海外に来て、日本料理を食べたいとあまり思ったことがない。日本を離れて2ヶ月になるが、その間、日本料理を食べたのはたった2回だ。しかも、2回とも外国人との付き合…
私が滞在しているファム・グー・ラオ(Pham Ngu Lao)エリアは、サイゴン最大の外国人向け安宿街である。タイのバンコクを知っている人なら、カオサン通りみたいなものだと思えばいい。東京でいえば、六本木の繁華街みたいな感じか。私の宿泊先の近所の小さな…
アメリカの永住権くじに応募した。U.S. Department of State: Electronic Diversity Visa Lotteryアメリカは、出身国別の移民数のバランスを取るため、移民が少ない国を中心に抽選で永住権を与えている。いかにもアメリカらしい豪快さである。アメリカ永住権…
実はこの一ヶ月ほど、軽い咳がときどき出ていた。今年の1月2月にも同じ症状があった。前回は吸入薬ですぐに治った。たいした症状ではないのだが、放っておいて悪化するのもいけないと思い、クリニックを訪れることにした。訪れたのは、サイゴン中心部にある …
ベトナムの英字紙 Viet Nam News の今朝の記事から。"Compulsory English classes planned for primary school"(小学校で必修英語授業)という記事が載っていた。(私はオフラインで読んだ。オンラインの記事は一日遅れで投稿されるようだ)この記事によると…
昨日のエントリ、水村美苗「日本語が亡びるとき」は意外な反響を呼んだ。梅田望夫氏のエントリにトラックバックを送ったのは大きかったか。ブクマやコメントでいろんなメッセージを頂いたが、やはりピントがずれたものが多くて笑えた。そもそも昨日のエント…
日曜日の今日、例の如くニャットさんと遊んだ。ニャットさんと、市内のカフェでお茶をしていると、高級官僚のタオ(Thao)さんが現れた。タオにベトナムの官僚機構について質問をしてみた。ベトナムの政治制度について一通り調べていたので、話はスムーズに進…
水村美苗は、フランス文学が専門の学者なのに、文体を真似て書いた「続明暗」は、素人目にはどうも見ても夏目漱石本人が書いたとしか思えないすばらしい出来栄えで、私は強い衝撃を受けたことを覚えている。イェール大学大学院仏文科博士課程修了の経歴から…
タムさんが、ひょっこり私のホテルに現れた。最近連絡がないと思ったら実は携帯電話をひったくられたとのこと。私も気をつけないと。さらに悪いことに、台湾人の上司と喧嘩して、会社を辞めると啖呵を切ったそうだ。正社員なのにすぐ辞めて次の会社を探そう…
あるベトナム人男性から興味深い話を聞いた。彼は、かつてサイゴンの郊外で、家族経営の小さな飲食店を営んでいた。客単価は安く、経営は楽ではなかったが、こまったことに警察(公安)に毎月「用心棒代」を差し出さなくてはならなかったという。その金額は…
国軍であるベトナム人民軍について調べてみた。参考資料: Wikipedia ベトナム人民軍 統率者 憲法上 => 国家主席 実質上 => 中央軍事党委員会(ベトナム共産党総書記がトップ) 兵力 陸軍・海軍・空軍で約48万4000人(2006年) 徴兵制(2年) (海軍は3年) ベトナム…
今日はベトナムの司法制度について調べてみた。 参考にしたのは下の資料。ヴィエトナム(ベトナム)刑事司法制度の概要及び日越比較 最高人民裁判所長・最高人民検察院長 ベトナムでは、国会は国権の最高機関である。 最高人民裁判所長 最高人民検察院長 は…
ベトナムは、共産党の一党支配の国である。アメリカや日本のように、欧米流の民主主義を採用している国ではない。民主主義国の日本で生まれ育った私にとって、ベトナムの行政制度は、まるで火星人の社会制度のように異質に感じる。日本人と国民性において共…