ベトナム小学校の英語必修化

ベトナムの英字紙 Viet Nam News の今朝の記事から。"Compulsory English classes planned for primary school"(小学校で必修英語授業)という記事が載っていた。(私はオフラインで読んだ。オンラインの記事は一日遅れで投稿されるようだ)

この記事によると、2010年度から3年生の20%で英語が必修化するとのこと。3年生といっても、ベトナムは6歳で小学1年生なので、3年生なら8歳くらいだ。日本だと小学2年生に相当するだろうか。

The Ministry of Education and Training intends to begin its pilot pragramme with four periods of English in HCM City, Ha Noi and Da Nang each week, says its Education Science Institute deputy director, Nguyen Loc.

教育訓練省は、ホーチミン市ハノイ、ダナンで週4時限の英語授業の試みを開始する予定、とある。なるほど、私のベトナム人の友人はベトナムでは小学校から英語教育があるとは言っていたが、どうやら必修ではなく、選択科目であったようだ。だが、ベトナム政府はこれを必修化する方向で検討しているようだ。なぜ全体の20%でしかやらないかというと、まず英語教師が足りないし、そもそも教室が足りないらしい。ベトナムでは、午前・午後両方授業がある小学校は少数派で、午前だけ、午後だけ授業があるという生徒も多いようだ。野球でいえばダブルヘッダーみたいな学校の使い方をしているわけだ。

計画では、2018年までに地方を含む全国で小学校の英語必修化を果たしたいとのこと。厳しい予算制約の中でも、英語教育を推進したいというベトナム政府の情熱は伝わってくる。

父母の中にはこういう意見もある。

Another parent, Huong Son, whose child attends Le Van Tam Primary School, said "I think primary students should focus on their mother tongue instead of learning a foreign language.

「小学生は、外国語より母国語に力を注ぐべきだ」とこの親はいう。どこの国でも早期外国語教育に対する感想は同じだなあ〜。この親御さんの懸念もよく理解できる。

ただ、英語ができることが経済的成功に直結するベトナムでは、英語教育はこれから過熱する一方ではないかと私は考えている。