囲碁の小倉先生

ホテルのロビーでパソコンを使っていると、「ベトナム語をいま勉強していますか?」と流暢な日本語で話しかけてくるベトナム人男性がいる。彼は、東京に留学してコンピューター技術(DTP)を学んだそうだ。しばらく雑談を楽しんだ後、彼は「私は、小倉先生からいま日本語を学んでいます」という。小倉先生とは、ベトナムに10年以上住んで、囲碁・日本語・英語などをボランティアでベトナム人に教えている小倉康延さんのことらしい。彼はすばやく小倉先生の奥さんに電話をかけて、私に話せと言う。ちょっと恥ずかしかったが、小倉先生の奥様とお話をした。とてもやさしい声であった。

小倉康延さん(ホーチミン市・越日友好協会「Go! Go! Go!」文化会館館長)

ベトナムの人は人懐こい。ホテルのロビーに座っているだけでこんな出会いがあるのがベトナムの面白いところだ。