オフショア開発の3つの要素

オフショア開発には、3つの要素から構成されると思う。

  1. 遠隔性
  2. 多言語性
  3. 多文化性

たとえば、日本とベトナムの間で、オフショア開発をする場合、まず、日本とベトナムの間に横たわる 4,000キロという距離がある(遠隔性)。日本人とベトナム人では、母国語が違うので、誰かが母国語以外を話さなければならない(多言語性)。次に、ベトナム人と日本人における、仕事や人事に関する考え方の違いがある(多文化性)。

今回は、オフショア開発を成功させるための一里塚として、遠隔性に関する経験を積んだ。これは技術によって比較的容易に解決できる部分だろう。難しいのは、多言語性と多文化性である。私がカナダの地元ソフトウェア会社で、英語だけを使って仕事をしていたときの経験からいうと、最初のうちは言語の壁は大きい。だが、これはお互いの努力で次第に乗り越えられるようになる。最後まで難しいのは文化の違いである。

私がいまベトナム語を勉強しているのは、言語もさることながら、この文化の違いを乗り越えるためだ。今後もこのブログで私の試みの記録を残していくつもりだ。