「のだめ」にハマリすぎ


のだめカンタービレ」にハマリまくっている。結局、1話から11話までネットからダウンロードして、とりつかれたように見続けている。なぜこんなに「のだめ」は僕を感動させるのか。たぶんそれは、登場人物みなが心から音楽を愛し、技術を向上させようと切磋琢磨しているからだろうな。その真剣さ、その果てにあるせつなさのようなものが、僕の心を激しく揺さぶるのだろう。


やはり僕は、プログラミング技術を向上させようと必死になっていた8年くらい前のことを思い出さずにはいられない。しかし、僕はそこまで結局プログラミングは好きでなかったといわざるを得ないし、真剣味も足りなかったな。それがゆえにいまだにこんな中途半端なところをさまよっているのだろうけど・・・。


「のだめ」はさまざまな面から僕を感動させる。「のだめ」の作中人物が必死なだけでなく、この TV ドラマを作り上げた人たちも実にまじめにこの作品と取り組んでいたと思う。テレビが大嫌いな僕だが、この作品ではテレビ局が持つ底力を見せ付けられた。優秀な音楽指導者たち。そして俳優たちの真剣な演技への取り組み。楽器の練習もさることながら、演技そのものもすばらしかった。特にのだめ役の上野樹里。際立つ美形ではないが、いったん演技に入ると何かが憑依するかのようだ。「ガラスの仮面」の北島マヤを彷彿させる。「のだめ」11話の川の土手の上で、千秋(玉木宏)に後ろから抱きつかれた後の十数秒間に見せた、微妙な表情の変遷は、まさに神業としかいいようがない。愛する男に抱きすくめられた驚き・安堵・至福感のようなものが実によく表現されている。上野樹里はこのドラマのために相当努力したと思われる。彼女の頑張りには脱帽である。僕は、こういう職人肌の俳優さんは大好きだ。


僕自身は、いま仕事の方向性について途方に暮れている。「のだめ」の登場人物たちのように、自分たちの明日の向かってまっすぐ進んで行きたいものだ。