あなたは絶対!運がいい

浅見帆帆子著「あなたは絶対!運がいい」を読んだ。彼女が24歳のときの作品であるそうだ。彼女は次のように述べている。

  • 自分の身の回りで起こることのすべては自分が招き寄せたものだ。
  • 自分自身をプラスのエネルギーで満たすこと。それは、プラスのことを繰り返し自分自身に唱え続けること、周囲に対してやさしくよい行いをすることで得られる。
  • 言葉には目に見えない力がある。絶対にネガティブなことは口にしない。思うのもいけない。
  • プラス思考を徹底すると自分の精神レベルが上がる。自分の精神レベルが上がると問題は自然に解決する。

面白いなと思ったのは、「問題を解決しようとしなくても、自分の精神レベルが上がれば『自然に』解決してしまう」と言っているところだ。確かにそのとおりかもしれない。人が問題と感じる対象には、2種類の要素がある。自分に制御できる部分と制御できない部分である。問題それ自体を解決するのではなく、自分の精神レベルを上げることに集中するのは、まさにこの自分に制御できる部分を精一杯制御しようとする姿勢につながるのではないか。実際、それが人間にできる最大限のことなのだが。多くの人が目の前の問題を解決できないのは、不安や責任転嫁で、自分にできることさえしていないからではないか。

この本、ナポレオン・ヒルの著作に本当によく似ている。著者がナポレオン・ヒルを読んだことがあるかどうかわからない。読んだことがあったとしても、決して物まねではない。すべて自分の生活の実体験から導き出した教訓であることは、読んでみればわかる。結局、ナポレオン・ヒル的な「思考は現実化する」という考え方は、人間性の本質に基づく、永遠の真理なのだろう。

この書評を読んで、この本に手にしたいと思ったあなたは、すでに「運のよい」人たちへの仲間入りを果たそうとしているのかもしれない・・・。

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