書評
献本多謝。私自身、非常にあきっぽい人間なので、「私があきっぽいのも、いろんなものを極めてきたからなのか??」と思わず興味をそそられた。私自身、経済学・IT・英語・会計学等々の多様な分野で、普通にメシが食えるレベルまで激しく学んできたからだ(…
シリコンバレーで実際に起業して成長させた会社を、スティーブ・ジョブズとの直接交渉の後、Apple に売却した人が書いた起業入門。シリコンバレーでのベンチャー起業がどんなものであるか理解するには最適な本だ。シリコンバレー流起業入門―投資を引き出すた…
泣く子も黙るアルファブロガー、ダン・コガイこと小飼弾氏の「働かざるもの飢えるべからず」読了。献本深謝。働かざるもの、飢えるべからず。 だれのものでもない社会で、だれもが自由に生きる――社会システム2.0 (サンガ新書)作者: 小飼弾出版社/メーカー: …
以前ツイッターで @tsugamit さんにご紹介いただいた「日本人をやめる方法」。200ページちょっとの新書で、数時間で読破できる程度の軽い読み物だ。だがそこには、日本人と日本文化に対する極めて根源的な批判が含まれている。私は、この著者とあまりに問題…
私はウェブデザインができないプログラマーである。以前はデザインはデザイナーさんに任せておけば良いと思っていた。だが、考えてみると、われわれは、デザインされたものしか目にすることはできないのだ。どんなに優れたアルゴリズムをプログラマーが実装…
あまりに深く感動すると書評というのは書きにくい。批評対象との距離が取りづらくなるからだ。この本はそんな一冊。新人OL、つぶれかけの会社をまかされる (青春新書PLAYBOOKS)作者: 佐藤義典出版社/メーカー: 青春出版社発売日: 2010/09/29メディア: 新書購…
決定版 ベンチャーキャピタリストの実務作者: 長谷川博和出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2007/06/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 53回この商品を含むブログ (8件) を見る著者の長谷川博和氏は、大学在学中に公認会計士2次試験に合格し、野…
ディジタル著作権作者: 名和小太郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2004/03/16メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (34件) を見る 著作権といえば、反射的に著作権法を想起し、その法解釈に終始するような本を思い浮かべるかもしれない…
記号と事件―1972‐1990年の対話 (河出文庫)作者: ジルドゥルーズ,Gilles Deleuze,宮林寛出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/05/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 92回この商品を含むブログ (78件) を見る池田先生のエントリに刺激されて、つい購…
My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド作者: Chad Fowler,でびあんぐる出版社/メーカー: オーム社発売日: 2006/09/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 100回この商品を含むブログ (161件) を見る著…
ネットのさまざなまな場所で話題に上がっていた「ハッカーと画家」。何か芸術関係の本かと思いきや、ハッカーによるハッカーのための本であった。著者のポール・グラハムは「天才 LISP プログラマにしてベンチャー企業経営者」であるそうだ。ハッカー(=敏…
行天豊雄(ぎょうてんとよお)氏は 1931 年生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵省の国際金融畑を歩んだ国際通貨の専門家である。私が 1994年に東京銀行(現在の三菱東京 UFJ 銀行)に入行したとき、東京銀行会長であった。確か入行式で訓示を受けたような記憶…
ウェブは資本主義を超える作者: 池田信夫出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/06/21メディア: 単行本 クリック: 99回この商品を含むブログ (60件) を見る現在「ネットイナゴ論争」で話題の渦中の人、池田信夫氏。私の立場を最初に断っておくと、基本的に…
37 Signals といえば、かの Rails 作者の DHH 様が在籍する企業である。ジュンヤさんに薦められて読み始めたGetting Realがしょっぱなからあまりに感動的だ。Getting Real は 37 Signals の哲学をエッセイにまとめたもの。邦訳もウェブサイトで読めるが、原…
ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸 (アスキー新書)作者: 浅枝大志出版社/メーカー: アスキー発売日: 2007/04/10メディア: 新書 クリック: 18回この商品を含むブログ (46件) を見る著者の湯枝大志氏の Second Life への熱い思いが伝わ…
はるか17(15) (モーニング KC)作者: 山崎さやか出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/03/23メディア: コミック購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (14件) を見るモーニング連載の漫画「はるか17」。生真面目な女子大生が、ひょんなきっかけで芸…
梅田望夫/茂木健一郎「フューチャリスト宣言」が熱い。ネットでいろんな人が言うように、確かにネットに首からつま先までどっぷりつかって生きている人間にとっては目新しい内容はあまりない。それでも脳とインターネットは相似形であるとか、茂木さんには…
「Rubyソースコード完全解説」の青木峰郎氏による Haskell 入門の決定版。本当にわかりやすい。「Haskell はとにかく難しい」という神話を打破するために書かれたと言ってもよい。構成が非常に工夫されていて、既知の内容から未知の内容に無理なく進んでいけ…
浅見帆帆子著「あなたは絶対!運がいい」を読んだ。彼女が24歳のときの作品であるそうだ。彼女は次のように述べている。 自分の身の回りで起こることのすべては自分が招き寄せたものだ。 自分自身をプラスのエネルギーで満たすこと。それは、プラスのことを…
天才の名にふさわしい人物。「Rubyソースコード完全解説」の青木峰郎氏である。青木氏はこの著者として、Ruby の内部構造について全19章、まさに渾身の解説を加えている。青木氏の頭脳の汗が飛び散るような迫力にみちた作品である。私は、この本の落ち着いた…
ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき」は、泣く子も黙る最強の元祖自己啓発本である。なにせ19世紀末に活躍した鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの成功哲学を20世紀前半にナポレオン・ヒルがまとめた作品なのだから。この…
先日紹介した「はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術」との奇妙な符合。職人に経営は無理なのか。 先日紹介した板倉雄一郎氏のブログエントリ「オーソドックスか、奇抜か」を読んだ。 投資家から見たいい会社とは、という問いに対して、「商品」…
「はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術」という、すばらしい本に出会った。これを読んで私がいままで悩んでいたことがすっきり整理された。 この本によれば、人はだれでも「起業家」「マネジャー」「職人」という相反する三つの人格を持ってい…
佐々木俊尚著「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)」を読んだ。404 Blog Not Found で「梅田さんの『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)』を読んだのなら、この本も絶対に読め」と煽られたからだ。 なかなか面白…
(原題: Agile Web Development with Rails) なんともすさまじい本があったものである。私は、完膚なきまでに叩き潰されてしまった。著者は、「プログラミング Ruby」の Dave Thomas に Rails を開発した David Heinemeier Hansson。"Ruby" on "Rails" の解説…
■ This book rocks! プログラミングRuby 第2版 言語編 (Dave Thomas with Chad Fowler and Andy Hunt著・まつもとゆきひろ監訳/田中勝訳)。 が〜ん。と頭をハンマーで殴られたような気がする。しびれる本だ。 Ruby on Rails を読んでいて、さまざま動的な…
上の記事でも取り上げた「はじめよう Ruby on Rails」(高橋征義監修・かずひこ、喜多川豪著)について。10日前に買い、現在時点で8割は読んだ。一番重要な8割を読んだと思うので、一応、読後感を書いておこうと思う。 一言で言えば、とてもよい本である。先…
巷で評判の Movable Type を勉強しようと、一念発起買ってみた本。 「基礎から作るMovable Typeブログデザイン―オリジナルBlogをデザインすることからはじめよう」 結論からいうと、とてもよい本だった。 Movable Type 付属のテンプレートは一切使わず、「メ…
音楽のインターネット配信が広がりを見せる中、明日の音楽業界はどうあるべきか論じた良書。 キャッチフレーズは、「水のような音楽」。音楽は、蛇口をひねれば出てくる水道水のようにどこでも手に入り、水のようにいたるところに流れ、コストも月々の水道代…
初めてのPHP5を読みながら、PHP を勉強中である。久しぶりに動物本を読んだが、さすがオライリー、格調が高い。PHP 初心者を相手にしているものの、レベルの低い類書のようではなく、よく練られた骨太の構成になっている。Perl や Ruby を知っている人ならば…