グミ・チョコレート・パイン

ここ数日、作業が立て込んでかなり煮詰まっていたので、今晩は映画を観てリフレッシュすることにした。「グミ・チョコレート・パイン」という映画だ。2007年に40ちょいまえのさえない男が、1986年の高校時代の友情と恋愛を思い出すという形で話が進んでいく。主人公とは同じ年代で、80年代の後半に同じ高校時代を過ごしているだけに、なかなか考えさせられる映画だった。80年代のさまざまな風景を見て、「ああ、確かにあのころはあんな感じだったよな」とか思い出したり、片思いの女の子のことを考えてみたり。なんとも私の人生の痛点に触れる、私にとっては「痛い映画」だった。(もちろん、つまらない映画という意味じゃない)

なんとなく「ハイ・フィデリティ」という映画に似ているような気もした。音楽が重要な小道具になっているし、主人公が過去の恋愛を回想する形でストーリーが進行していくのも同じだし。ちなみに私はなぜか昔から「ハイ・フィデリティ」が好きで、映画は何度も DVD で観たし、原作の小説は原書と日本語訳の2冊を持っている。

人生と言うものは、長く生きていると、いろんな見方が変わっていくものだな、とつくづく思わされる映画だった。