BarCamp Hanoi 2009

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いまベトナムの首都ハノイに来ている。サイゴンから飛行機で2時間。1000キロ以上離れているので、決して近くはないが、わざわざここまで来たのは、BarCamp Hanoi 2009という技術系のイベントに参加するためだ。

一言でいうと、Rails 勉強会にそっくりの雰囲気である。100人ほどの技術(おもに IT)に興味をもつ人たちが集まり、さまざまなトピックについて複数のセッションが立てられる。参加者はそれぞれ自分の好きなセッションに参加する。もちろん、途中で退場して、他のセッションに行くのも自由だ。

BarCamp というのは、どうやらアメリカ発祥のイベントらしい。Wikipedia によると、

BarCamp is an international network of user generated conferences — open, participatory workshop-events, whose content is provided by participants.
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The first BarCamp was held in Palo Alto, California, from August 19-21, 2005...
(BarCamp はユーザ自身が創るカンファレンスの国際的ネットワークである。オープンで、自ら参加するワークショップやイベントがあり、内容は参加者自身によって与えられる。・・・最初のBarCamp は2005年8月19日-21日に、カリフォルニア州パロアルトで開催された。)

パロアルトかあ。自由闊達な印象を受けるのは当然かもしれない。


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ベトナムは、儒教文化圏に属し、上下関係に厳しいので、なかなかフラットで活発な議論がしにくい。大学においては、教師が一方的に講義をし、学生はそれを暗記するだけというスタイルが普通である。こういう風土で、BarCamp のようなイベントが行われるのは、やや唐突の感があり、私には謎だった。

しかし、実際に会場に来てみて、疑問が解けた。会場になっている RMIT という大学は、実はオーストラリアの大学のベトナムキャンパスなのだった。ここでは講義は英語で行われて、教育スタイルも英語圏のそれである。BarCamp Hanoi のオーガナイザーの一部はこの大学の講師であるようだ。

実にすばらしいイベントだ。幸い今年の9月には BarCamp Saigon が開催されるようだ。これにはぜひ参加したい。