日本は謙虚に外国の良さに学ぼう

韓国人についての思い出を綴ったこのエントリ。

躍進する韓国・衰退する日本 - Rails で行こう!

これについて常夏島日記さんから痛烈な批判をいただいた。常夏島日記さんは鋭い批評をされる方で氏のエントリは私も楽しみにしている。やや誤解されている点が残念だと思い、コメントをしたためようとしたが、長くなったので、ブログにエントリを上げてトラックバックを送ることにした。

韓国経済は立派だけど、それを礼賛する人間は大馬鹿だったという例 - 常夏島日記

常夏島日記さん

お叱りいただきありがとうございます・・・。
この歳になると本気で怒ってくれるひとがいないんですよね・・・。

私は6年ほど前、韓国・ソウルに半年くらい住んでいました。韓国政府が実施する韓国語能力試験で5級(6級が最高で4級以上で韓国の大学に進学できる)を取得するくらいまで猛烈に韓国語を勉強しました。その過程で無数の韓国人たちや韓国で勉強する若い在日の人たちや韓国に思い入れをもった日本人たちに会ってきました。

ご指摘のとおり韓国の社会はいろいろ問題を含んでいます。韓国の会社についても、あまり良くない評判を韓国人からも日本人からも聞きました。韓国人たちと仲良くなると、自分の社会に対する不満を率直に話してくれます。

一部の韓国人たちが猛烈に働いているのは確かです。ただし、その動機は日本人とはやや異なるように思います。私が社畜と呼ぶ一部の日本の労働者たちは、会社に洗脳されるようにして、あるいはある種の空気に駆り立てられるように長時間に働いているのに対して、韓国人の場合は、自分が出世したい、もっと金持ちになりたい、ライバルを蹴落としたい、という功名心のほうが強いように感じます。韓国人と日本人は似ているようですが、組織の作り方はかなり違います。彼らはよくも悪くも日本人ほどのまとまりと協調心がないのです。

ただし、韓国にもいい点があります。彼らは変化をあまり恐れていないのです。新しいことに挑戦する気概があります。個人のレベルだけでなく、政府のレベルでも大胆な新しい政策を採る勇気があります。

我々は日本人です。そうでしょう?韓国がいい国であれ、悪い国であれ、その帰結はすべて韓国人が引き受けます。私たちにとって重要なのは、日本の将来ではないですか。「韓国は完璧な国ではないから、たとえいい部分があったとしても、それをほめるのはけしからん」というのではなく、少しでもいい部分があれば、日本はその点に関して謙虚に学ぶべきではないですか?韓国にもし欠点があれば、それは韓国人自身が解決すべき問題であって、われわれが関知するところではないでしょう。

私たちに必要なのは謙虚さです。現実を虚心に直視する勇気です。新しい現実を受け入れ、自分たちに具体的に何ができるか考えながら生きていこうではないですか。