outsprin 社訪問

ホーチミン中心部に位置するウェブ制作会社 outsprin 社を訪ねた。(ウェブサイトは現在制作中とのこと。 outsprin 社がこの9月に分離独立した GOATSystem 社のウェブサイトはこちら)。社長の團さんにお話をうかがった。

ベトナムではすでに6年ほどの活動なさっているそうだ。現在のベトナム人社員は10名程度。他に日本人の技術部長さんがいる。現在は PHP + Zend Framework を中心に製作を行っているが、エンジニアはベトナムの名門工科大学を卒業した優秀な人たちで、LAMP 系を中心に幅広い技術に対応できるとのこと。雰囲気は和気あいあいとした感じで、部屋の片隅には、おやつの菓子箱が置かれていた。渋谷のベンチャー IT 企業を訪問しているような気分だった。

業務アプリケーション開発の受託を中心とするアウトソーシング会社が多いベトナムでは、ウェブ製作を中心とする outsprin 社は異色の存在だ。團社長の「単に単価が安いだけの会社ではなく、きちんとした品質のものをきちんと作っていきたい」という言葉に深く共感した。日本企業からの受託開発のかたわら、活発に自社サービスも開発しているとのこと。自由闊達な雰囲気の会社であった。

囲碁の小倉先生

ホテルのロビーでパソコンを使っていると、「ベトナム語をいま勉強していますか?」と流暢な日本語で話しかけてくるベトナム人男性がいる。彼は、東京に留学してコンピューター技術(DTP)を学んだそうだ。しばらく雑談を楽しんだ後、彼は「私は、小倉先生からいま日本語を学んでいます」という。小倉先生とは、ベトナムに10年以上住んで、囲碁・日本語・英語などをボランティアでベトナム人に教えている小倉康延さんのことらしい。彼はすばやく小倉先生の奥さんに電話をかけて、私に話せと言う。ちょっと恥ずかしかったが、小倉先生の奥様とお話をした。とてもやさしい声であった。

小倉康延さん(ホーチミン市・越日友好協会「Go! Go! Go!」文化会館館長)

ベトナムの人は人懐こい。ホテルのロビーに座っているだけでこんな出会いがあるのがベトナムの面白いところだ。