日本の未来

最近は、Ruby ネタが少なくてすみません。

それにこのブログは結構、私の知っている人もひそかに(笑)読んでいるらしいのでうかつなことは書けないな、とかいうプレッシャーもあるんだけど・・・。まあいいや雑談モードで書いてしまえ。

最近は、どうも日本の未来に希望が持てなくて困っている。特に首相が福田さんにかわってから・・・。本当にこの社会に未来はあるのかな、とか思ってしまう。私がこういうこと書いても誰からも何の反応もないことが多かったので、いままであまり書かなかったけど、まあいいや、これからは便所の落書き感覚で書きまくってやれ。ブログなんてしょせん、その程度のものだよね。

たとえば、e-tax。税務署が必死に宣伝している、電子納税の仕組みだけど、使おうとすると本当にひどい。私は、昨日、利用者番号の取得をしたんだけど、それだけで、財務省のルート認証局のインストールをしろとか言われる。しかも IE 6 でしか使えんし。(FirefoxSafari はサポート外) あれは、私はいちおうコンピュータの専門家だからいいけど、普通の人は絶対に利用者番号の取得さえできないって。国税庁は、本気でこのシステムを国民に使ってもらいたいのかどうかわからんよな。

私は、カナダに昔住んでいたけど、2002年あたりに電子納税をした記憶がある。そのとき、こんな特別な手続きは必要なくて、いたって簡単だった。カナダでは、その数年まえから電子納税はあたりまえになっていた。日本はどう考えても10年以上は遅れてるよね。

絶望的なのは、なんでこのことに世の中の人はもっと怒らないのか、ということだ。こんなしょうもない IT システムを作った連中は本当はつるし上げられて当然だ。われわれが払った血税を湯水のように無駄に使っているのだから。何で、日本で実権を握っている人たちは、こんなに IT に対して鈍感なんだろう?IT こそがこれからの社会の基盤になっていくのに。

そもそも、SIer が「プログラマ募集・未経験者歓迎」とか求人広告を出しているのはけしからんと思う。プログラマを何だと思ってるんだ?英語圏では、やってる仕事がどんなにしょぼい業務系システムの構築でも求人広告の応募資格欄には「コンピュータサイエンス学士以上・修士が望ましい」とか書いてあるもんだぜ。不思議なのは、なぜこの国の人たちは IT 技術者たちに敬意を払わないのだろうということだ。SE / PG なんて区別して、実際に手を動かしてコードを書く人間を格下に見て。仕様書さえあればあとは誰か書いてもプログラムの品質はみな同じだって本気で信じてるのかな?1960年ならともかく、2008年のコーディングがどれほど複雑か、SIer のお偉いさんたちは果たして理解しているのか?してないだろうなあ・・・。

私はいまむちゃくちゃ焦っている。日本がどんどんおかしな方向に進んでいきそうな気がして。このままではとんでもないことになる予感がある。正直こうなることは私が学生時代の90年代始めから予見はしていた。1999年にも同じ焦りを感じて国外逃亡もしてみた。しかしね。外国暮らしをすればわかるが、日本人の血を引き、日本で生まれ育ち、日本語を母国語にもつ私は、どうしたって日本という国との絆を断ち切ることはできない。もちろんいま日本に家族も住んでいる。この国がおかしくなって、破産したり外国の支配下に入るのはどうしても困るのだ。

根拠?私の第六感だ。笑うなよ。根拠はどこなんだよ?といまさら理詰めに私を問い詰める人は、この文章をこれ以上読まなくていい。こんな状況を10年以上続けていて、いまだに危機感を感じないのは、もともとその手の感覚を欠いているのだろうから、まあいいんじゃん。

今の日本の停滞(あるいは衰退)の根本的な原因は、日本人一人一人の保身というか現状維持をひたすら望む惰性というか、そういうところにあるんじゃないだろうか?確かに政治家たちは目も当てられないほどアホではあるが、そういうアホを選んだのは、ほかならぬ日本国民そのものだからね。既得権益層が不効率な産業を政治力で生きながらえさせている。それが、日本経済全体に広がっている。経済成長なんて出来なくて当たり前だ。不効率な産業が、イカサマをして、巨大なリソースを握り、無駄遣いしているのだから。

具体名は私の頭の中にあるけど、とても怖くてブログなんかじゃ書けないよ。彼ら利権で生きている人たちというのは、本質的にマフィアと同じだからね。普通の人が普通に暮らしている分にはマフィアはべつに無害だけど、彼らのシマを侵害したとたん、マフィアは組織力にものを言わせて集団で襲い掛かってくる。

そうさ、怖いのさ。彼らと闘うべきなのか、否か。少なくてもいえるのは、私が一人で徒手空拳闘っても勝てる相手ではないということだ。こちらも団結して、集団で闘うしかない。こんな憤りを感じているのは、私ひとりじゃないはずだ。そういう人々を受け入れる器となる政治勢力はすでにあるのだろうか?まあ、MiAU はその一端にはなるだろうね。ただ、それだけでは足りない。IT 業界以外にも対抗勢力を育てる必要がある。

こういう政治的なアプローチもあるけど、現実的なシナリオとしては、おそらくこのまま日本経済が長期低落し、企業の株価が下がり、円が安くなり、外資の日本企業買収が進むと。そうやって外国勢力の実質的な日本経済支配が進んでいくことになるんだろうな。実際、彼らが日本経済をもっと効率的なものにしてくれるなら、それもぜんぜんアリかなとも思う。中国だって積極的な外資導入策によって経済成長のきっかけをつかんだんだしね。「空気を読まない」外国人たちがどんどん日本に入ってきて、日本の既得権益層を爆砕してくれたらさぞかし痛快だろうなあ。(って他力本願すぎ?)しかし、その結果、日本人が自分の国の舵取りをするイニシアティブを取れなくなったら、それはそれで、ちょっと民族主義的な観点からはさびしいなとは思うけどね。

こんな無駄な文章だけど、書いてちょっとすっきりしたよ。感想はコメント欄に気楽に書いてちょ。でも打たれ弱いのでお手柔らかに。