思い出してきた韓国語

一昨日、昨日と韓国人夫婦の歓待を受けた。

一昨日は、初期のカナダ時代の韓国人の友人宅を訪れた。彼はソウルの北方、ウィジョンブに素敵なマンションを購入して住んでいる。このマンションは実に立派で、4LDKで100平米近くあるのではないか。広々とした窓から韓国の美しい山々を遠望することができる。値段を聞くと2億3000万ウォン(2300万円)で買ったが、いまは値上がりして3億ウォンくらいではないか、という。ウィジョンブはソウル中心部から電車1時間ほどの郊外にあるとはいえ、東京人の感覚ではいかにも安い。

彼は大変な人情家で、韓国海苔ダンボール箱一箱分もくれた。「大きすぎて、この先の旅行に持っていけない」というと横浜の母の家まで郵送してくれるという。本当によい人である。
奥さんも美しい人で、豚カルビを始め、おいしい夕食を振舞ってくださった。

彼は、現在、税務コンサルタントとして活躍している。事務員も雇っているそうだ。人件費を聞くと、やはり東京に比べると半額程度であるようだ。最近、韓国の物価は上がったとはいえ、韓国のほうが日本より安い分野がまだまだ存在する。なぜ日本企業がもっと韓国に進出しないのだろうか、と不思議に思った。韓国経済をもっと勉強せねば。

昨晩は、昔、ソウル・シンチョンにある同じ下宿(ハスク)に住んでいて、韓国語をいろいろ教えていただいた方と、久しぶりにシンチョンで再会した。彼女は、当時、司法試験の勉強をしていたが、現在は結婚して、専業主婦になっている。旦那さんも会いにきてくれた。旦那さんは、たいへん優しげな方で、ソウル大学を卒業していまは不動産鑑定士として公社のようなところで働いているとのこと。二人の熱烈歓迎を受けて楽しい時間をすごした。

この2日間、これらの友人とは、ずっと韓国語で会話した。私は、日本に帰ってこの4年間、韓国語をほとんど使わず勉強もしなかったので、すっかりさび付いていたのだが、ふたたびこうやって話し始めると、忘れていた言葉が自然に口から突いて出るのに、やや驚いた。また、不思議なことに、リスニングは以前より向上しているのである。韓国人の言うことは以前よりよく聞き取れるのだ。リスニング力というのは、ワインみたいに長い時間をかけて熟成されるものらしい。たとえ勉強をサボっていても、長い時間が経つことで、以前よりリスニング力が向上することがあるようなのだ。

韓国人の人情に触れるたびに学びたくなる韓国語。本格的に学習を再開するのは、いつになることやら。