10回あきらめる

「10メートルの壁」というエントリを書いたのは、昨日、ベトナム語発音のあまりの難しさに、心が折れてしまいそうになったからだ。ベトナム語を半年熱心に勉強して、なお、日常会話をほとんど聞き取ることができない、悲しさ。書いてもらえれば全部理解できるのに、発音がまったく理解できない。ベトナム語学習をあきらめようか、という衝動に駆られた。

たしかに、困難な問題に突き当たると、物事を放り出したくなるのは、心の弱い人間の性かもしれない。

そこでは、私はあきらめてしまうことにした。ベトナム語習得をあきらめる。

ただし、心のなかで、仮想的に、だ。「ああ、もうだめだ。あきらめた!」と心のなかで叫ぶと、心が軽くなる。

そして記録を付ける。「2009年2月7日、ベトナム語習得断念」。で、この記録が10回溜まるところまでがんばることした。

仮想的とはいえ、さすがに10回も断念することは、本当に自分に向いていないことかもしれないから、現実にあきらめてもいいかもしれない。

私は、仮想の世界で、すでに1回にあきらめたので、あと9回、あきらめることができる。そうおもうとなんとなく気が楽なのだ。

そして、また今日から新たな気持ちでベトナム語の勉強を始める。