ベトナム生活の中間的総括

サイゴンにやってきたのが去年の10月。はや1年近くが経とうとしている。ここらへんでベトナム生活の中間的な総括をしておきたい。

ベトナムでの生活環境は日本とはいろいろ違う。公共の交通手段が未発達で、大都会でもバイクなしには生きていけないとか。そこで、去年10月にやってきたの最初の目標は、ベトナム生活に慣れることだった。そして、ベトナム語を学んで、ベトナム人を理解し、ベトナムでソフトウェアのオフショア開発のチームを作るつもりだった。

今年の5月いっぱいまで、ベトナム語をこちらの大学で学んだ。いまは、ベトナム語の新聞も時間をかければ読みこなすことができる。ベトナム人の友人もできて、ベトナム人について理解できるようになった。去年10月にやってきたときの当面の目標は達成できたと思う。

しかし、6月以降、やや足踏みしている感じがする。去年来たときの想定では、日本のソフトウェア需要は旺盛で、ただ適切なオフショア先が見つからないだけだ、と考えていた。しかし、このところ急速に日本のソフトウェア市場が冷え込んでいて、オフショアへの引き合いが減っているようだ。いまは案件さえあれば、ベトナムで開発できるだけの体制はできつつあるが、その肝心の案件が見つからない。

私は、システム作りが好きだし得意だ。ただし、そのシステムというのはコンピュータに限ったものではない。経営もシステムだし、国家運営さえシステムかもしれない。こういうシステムをよりよく設計し、効率的に動かすことに喜びを感じる。いまは、技術寄りの問題より、経営寄りの問題に興味がある。コンピュータシステムを通じて、経営を劇的に改善するようなプロジェクトを担当してみたい。

プログラムを書いてもいいけれども、それよりは、上流工程を担当したい。要件定義とか基本設計とか。この段階に関われないと、本当に役にたつコンピュータシステムは作れないと思うからだ。

システム開発の案件があれば、ぜひご相談ください。