難しい中国との付き合い方

私も「監修」させていただいた KoshianX 氏の最新エントリ。

2030 日本自治区の誕生 - 狐の王国

2030年に日本が中華人民共和国に「自発的に参加」し、日本自治区が誕生する、という話である。中国では、自分たちのことを「中華民族」と呼んでおり、多数派の漢民族だけでなく、幾多の少数民族もこの中に含めている。中国は多民族国家であり、民族政策に実績がある。日本のように、わずかな移民にもアレルギー反応を起こすような肝の小さい国ではない。案外、日本を本気で飲み込んでも平気かもしれない。

中国人には、ピンからキリまでいろいろいて、「これが中国人だ!」と一言で言うことは不可能である。ただ、日本人の多くは、まだ中国人の実情をよく理解していないと思われる。中国大陸に行くと、信じられないレベルで民度の低い人々が生息している。どれくらい民度が低いかというのは、おそらく文明的な日本で育った人たちには、想像することはできない。「行ってみて、1年くらい暮らしてみて」としか言えない。

中国は、日本とは、きわめて異質な原理で運営されている国である。顔立ちは似ているし、漢字文化も共有している。だが、考え方まで同じだと思って付き合うと大やけどを負うことになる。

小沢さんは民主党の国会議員団を率いて中国を訪問したようだ。一方で、緊張する日米関係は放置されている。小沢さんの考えは、昔から、日本を政治的軍事的に自立可能な「普通の国」にすることだった。アメリカから一定の距離を置くという点ではいまでも変わらない。しかし、それを中国の力を借りて実現しようということなのか。きわめて危険な火遊びのように思えてならない。

経済力が衰退するアメリカは潮が引くように、東アジアから消えていく。その後の安全保障の枠組みについて、日本人一人一人が真剣に考えなければならないときが近づいている。