私のブログは私のモノだ!

最近、ブログを書く頻度が減ってきている。

一つの理由は、Twitter のほうが気楽だ、ということだ。これは Twitter のツィート(つぶやき)が互いに独立で、ステートレス(状態情報を持たない)なことによる。文章を書く難しさのほとんどは、前後の段落の間の論理的整合性を維持しなければならないという義務感から来ている。Twitter が、爆発的な量の文章を世界中の人々から引き出しつつあるのは、まさにこの義務感から人々を解放したからに他ならない。

断片化された文章から統一された意味を引き出す義務は、書き手から読み手へ移転した。読み手は、following や list を工夫することによって、一見ランダムに見えるツィート群から、何らかの便益(それが真面目な情報収集や学習であろうと、単なる暇つぶしであろうと)を引き出していくことになる。書き手は、原則として読み手側の事情を考慮する必要はない。読まれ方が多様すぎて、そもそも想定読者という考え方自体が意味を持たないのだ。

もう一つの理由は、私のブログが BLOGOS に転載されているということだ。BLOGOS 転載以前において、私のブログは純粋に私的なものだった。しかし、BLOGOS に転載を許可してからは、どうしても、自分が一つのメディアを運営しているような錯覚に陥ってしまう(あるいは錯覚ではないのかもしれないが。BLOGOS への転載を拒否すればいいだけのことだが、BLOGOS を通じて、多くの読者にこのブログが読まれるというのは面白くもある)

しかし、私のブログはあくまでも私的なものでありたい。BLOGOS には、私のエントリから好きなものを選んで転載する権利がある。彼らにとって興味がない、あるいは不適当と思われるエントリは転載する必要がないのだ。というわけで、私はあくまでもわがままに自分の興味のあること、あるいは私的なことがらについて書き続けて行きたい。

このブログのタイトルは、「Rails で行こう!」である。ウェブエンジニアにとっては周知のことだが、これは Ruby on Rails というウェブフレームワーク(ウェブサイトをすばやく作るための骨組みにあたるソフトウェア)から取った名前である。私がこのブログを書き始めた4年前、Ruby on Rails は彗星のように現れた期待の新人フレームワークだった。Twitter も最初は Ruby on Rails で構築されたことをご存知だろうか。Ruby on Rails はいくつかの面白い特徴を備えており、私はそれが気に入った。これを使って仕事ができないだろうかと考え、勉強の過程をすべてブログにまとめて行ったのである。

いまは興味がソフトウェア技術以外に移ってきてしまっているのだが、「Rails で行こう!」というタイトルは気に入っているので残して行きたいと考えている。どうかご理解賜りたい。

ところで、今日から英語でもツィートを始めたので、興味のある方は、@elm200eをフォローしてみてください。