「書評人ラジオ」第7回はラングリッチの英語教師のみなさん

評者(レビュア)の魅力を伝える書評サイト・書評人によるユーストリーム放送「書評人ラジオ」。毎回いろんなゲストをお招きして人となりやお気に入りの本の話に迫ります。放送は毎週木曜日20時から1時間です(ただし12月15日(木)はお休みをいただきます)。リスナーのみなさんには TwitterFacebook からリアルタイムに放送に参加していただけます。

書評人ラジオ第7回 ラングリッチオールスターズ

12/22 の第7回の出演ゲストは、セブ島にあるフィリピン英語学校・ラングリッチの英語教師の Mara, Francis, Angel の各先生です(上の写真では、左から Francis, Mara, Angel の各先生)。

Mara 先生は、セブシティ出身。フィリピン唯一の国立大学でもっとも権威のある大学・フィリピン大学でマスコミ論を学ぶ。以前は、ホテルでライターとして働いたこともあるという。Francis 先生は、フィリピン大学で IT を学ぶ。ただしプログラミングのために PC の前にずっと座っているより、人と話す方が楽しいということで、英語教師を選んだという。Angel 先生は、卒業をまぢかに控えた数学専攻のフィリピン大学現役学生。数学を愛しつつ、教えることに対して情熱を感じ、英語教師であることを楽しんでいるという。みな20代前半の若い先生たちだ。

Mara 先生は、日本のアニメが好きで、お気に入りは、「テニスの王子様」「NARUTO -ナルト-」。Francis 先生は、筋肉質な肉体を誇るイケメンである。温厚で笑顔を絶やさない。特技は、おいしいコーヒーを入れること。Angel 先生は、ラジオで触れることができなかったが、実は、まさに「フィリピンのツンデレ」。初対面では、ややツンケンした印象なのだが、親しくなるとたいへん人懐っこく「デレ」の側面を見せる(笑)。

3人ともセブ島育ち。セブアノ語という言葉が母国語であり、普段はこの言葉を話している。だが、セブアノはフィリピンでは単なる一方言という扱いであり、本屋に行ってもセブアノの本は売っていない。読む本はほぼ全て英語の本だ。必要があれば、英語に切り替えて話すことができ、発音はきれいで、非ネイティブスピーカーとしては申し分なく英語が上手だ。そんな不思議なフィリピンの言語事情も伺った。

間もなくやってくるクリスマスは、フィリピンでは家族とともに過ごす。Francis 先生は、現在両親が住むミンダナオ島に12/23に飛行機で向かう。このように普段は離れて暮らす家族も一カ所に集まり、クリスマスイブの夜は、ごちそうを食べながら、深夜日付が変わるのを待つそうだ。

フィリピン人から見た日本人像。Francis 先生は、テレビでの印象は「生真面目」だったが、現実に日本人の学生と接すると、面白い人たちも多くイメージが変わったという。Mara 先生は、日本人はとにかくにこやかで礼儀正しい、という印象。Angel 先生は、日本人はいつもニコニコして礼儀正しいので、本当は何を考えているかわからなくなることもあるとのこと。フィリピン人は人に対する好悪が比較的はっきり顔に出るので分かりやすいとか。

…等々興味深い話が満載ですので、録音をお聞きください(基本的に英語です…ときどき私が日本語に通訳しています)。

Mara 先生おすすめの本

Jonathan Livingston Seagull: A Story

Jonathan Livingston Seagull: A Story

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

Mara 先生が大きな刺激を受けた本。人の生き方を鋭く問う寓話。餌を追うことにしか興味のない多くのカモメたちのなかで、ジョナサンは、完璧に飛ぶことを求めて努力を重ねる。ジョナサンが他に妥協しない生き方を追求することが、独自の価値を生み出している、とMara 先生はいう。敢えて現代社会への風刺を読み取るならば、「カネを稼ぐばかりが人生ではない」ということではないだろうか。豊かではないが心優しい人たちが多く住むフィリピンで、こういう話を聞くのは感慨深かった。

Francis 先生のおすすめの本

The Da Vinci Code: A Novel (Robert Langdon)

The Da Vinci Code: A Novel (Robert Langdon)

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

この著者の本は他の本もお勧めだそうです。

Angel 先生のおすすめの本

Master of the Game

Master of the Game

ゲームの達人(上)

ゲームの達人(上)

シドニーシェルダンを一押し。病み付きになるそうです。

次回もおたのしみに!

ラングリッチの Mara, Francis, Angel の各先生方ありがとうございました!!

書評人に関する情報を適宜、Twitter (@shohyojin)で流していますので、今後もよろしくお願いします!