私の典型的な一日
パブリック・マン宣言で私は、「情報公開を基本とする人間になりたい」と述べた。今日は、その約束を果たすべく、私の典型的な一日をお伝えしたい。
私は、毎日同じ時刻に起きて、同じ時刻に寝るタイプの人間ではない。だいたいこんな感じ、という典型的な一日を日誌風に記すことにする。もちろん、毎日これと全く同じことをしているわけではない。
6:30 | 起床。 |
7:00 | 入浴。 |
7:30 | 朝食。時事問題について語り合う。 |
9:00 | ブログ執筆。 |
11:00 | フィリピン・オンライン英会話 |
12:00 | 昼食。 |
13:00 | 書評人関係の作業。プログラミングやレビュー更新など。昼寝することも。 |
16:00 | 15分歩いて近所のマクドナルドへ。コーヒーを注文。iPod touch で米国の無料オンライン大学に行き、英作文を学ぶ。 |
19:00 | 夕食。再び母と人生論や社会論について語り合う。 |
20:00 | ネットサーフィン。ベトナム・タイ・関西等に住む友人たちと Skype で会話。Twitterで議論。 |
22:30 | 就寝。 |
見ての通り、私は朝型人間である。だいたい23時までには寝てしまう。平日も週末も生活パタンはほとんど同じだ。私はいま「JR東日本不買運動中w」で、ほとんど電車に乗らない生活を実践している。この1ヶ月で電車に乗ったのは1度だけだ。どこにでも歩いて行く。私が住んでいる横浜市磯子区のあたりは自然が豊かで、散歩をするとなかなか気持ちのいいところだ。
家事については、母がほとんど全てやってくれていることを告白しておく。私も、母が疲れているときには、たまに料理を作ったりすることはあるが。母は法律関係の仕事に執務する合間を縫って、あっという間に家事をこなしてしまう有能な女性だ。家事労働に関してはとても母にはかなわないので、やや引け目を感じつつも、手出しをせずおとなしくしている。その代わり母の苦手な IT 関係の作業については、極力協力するように努めている。
私の生活を精神的に支えてくれているのは、進歩的な思考の母と、世界中にいる私の友人たちとの会話だ。Skype のおかげで、ベトナム・フィリピン・タイ・その他世界中にいる友人たちと日常的にビデオ通話できるので、それほど寂しさは感じない。
もっとも、Skype はまだ発展途上の技術だ。ビデオの画質はまだまだ進歩の余地があるし、「場の共有感」の演出はもっと上手くできるだろう。実際に会って話をするのが最も意思疎通がしやすいのは当然のことだ。現在、横浜市磯子区の外に出かけることはめったにないので、物理的に友人に面会することはまずない。これはやや残念ではある。
だが、同時に関東圏で友人に物理的に面会するのは面倒すぎる。長時間電車に揺られて東京の繁華街におもむき、入りたくもない居酒屋に入って酒を飲み、酔っぱらってまた長時間かけて家に帰るのはもうウンザリだ。時間もカネもかかりすぎる。東京には子供のころから出入りしていて、私のふるさとのようなものだが、最近、愛想が尽きてきた。
茨城県に住んでいた高校時代、なぜ東京に通い詰めたかというと、その理由は2つしかなかった。
だが、いまやどちらもオンライン通販で十分間に合うようになってしまった。むしろ実際の店舗に行くより、商品を的確に選ぶことができ、かつ値段も安い。私が東京に出かける理由は事実上消滅した。
中規模な都市、たとえば、ホーチミン市/セブ・シティ/バンコク/ソウル/トロント/京都等なら、友人と物理的に会うのはもっと易しかったはずだ。私は東京圏に向いていないことを自覚しているがいまはやむを得ない。
東京の中心部に行かないことについては、何の不都合もないが、いまの生活で唯一不満があるとすれば、よいカフェが近所にないことだ。これは、私の住んでいる場所の問題というより、日本自体の問題だ。つくづく日本居住には向いていない身体ではある。なるべく一年の半分くらいは日本以外で過ごしたいものだ。
こんな感じで、私は静かに生産的な日々を横浜の片隅で送っている。東京の中心部に出ないで済むというのは、本当に身体が楽だ。そして外国を訪れたときには、友人たちとカフェやレストランで会って大いに楽しく語らい合うつもりだ。
P.S.
私がパブリック・マン宣言するに至るにあたって、もっとも影響を受けたのは次の2冊である。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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- 作者: ジェフ・ジャービス,小林弘人,関美和
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「パブリック・マン」という言葉はこの本の中で見つけたもの。ジェフ・ジャービスは、自分の前立腺ガンを自らのブログで告白して脚光を浴びた。技術ジャーナリストであり、行動する社会学者とも言えるだろう。彼は、ブログ(BuzzMachine)でも活発に発信活動を続けている。