4月のSkype 相談サービス利用状況

2月28日に Skype 相談を公式に開始した。それから2ヶ月以上が経過した。今日は、4月のSkype相談サービスの利用状況をご報告したい。

4月1日から30日までの期間に、のべ51人(!)もの方々がさまざまな相談を私にしてくださった。この場を借りて深く感謝したい。

相談の具体的内容は、相談者のプライバシーに関わることで、公開することはできない。ただどのような方々が私に相談してくださっているのかというような、特定個人に関わらない統計的な情報を今日は公開したい(もし相談者の方で、以下の情報開示に何らかの不都合があると感じられる方は、私までご連絡ください。情報開示の方法を見直します)。

以下の円グラフは、「HeartRails Graph」を利用して作成した。きれいな円グラフが簡単に作成できる素晴らしいウェブサービスだ。感謝しつつ使わせていただくことにする。

概況

期間:2012年3月1日〜3月31日

年齢

10代 1人(2%)
20代 29人(57%)
30代 19人(37%)
40代 1人(2%)
50代 1人(2%)

20120506153629

20代・30代が圧倒的だ。10代の人が1人いたのが目を引く。

性別

41人(80%)
10人(20%)

20120506153631

前回の報告時と比べるとやや男性の割合が増えた。基本的な傾向は前回と同じである。

相談内容

進路 37人(73%)
未来社 7人(14%)
ビジネス 4人(8%)
英語 3人(6%)

20120506153630

相談内容の傾向も、3月と同様。

相談者の所在地

東京 18人(35%)
大阪 2人(4%)
その他国内 23人(45%)
外国 8人(16%)

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今回は東京と大阪が減り、その他国内が最多に。

感想

Skype 相談者数は

2月 2人
3月 38人
4月 51人
合計 91人

と91人に達した。

今日は営業モードを脱して、2ヶ月でのべ90人もの人たちと話すとどういう心理状態になるのか、赤裸裸に書いてみようと思う。

基本的に職業に関する相談が多い。出口が見えない泥沼の人生相談みたいなものはいまのところ皆無である。だからこちらとしても前向きの気持ちで取り組める。だが職業選択は人生においてきわめて重要な部分を占める。その相談について聞くのは、こちらも全身全霊で取り組まなければならない。正直、これは思ったよりしんどい。

相談を受けているときは、こちらも興奮しているのでいいのだ。相談が終わったあとにがっくり来る。相談中、私は脳が全速力で動作しているので、その消耗がやってくるのだろう。

91人の人生が私の身体を疾風のように駆け抜けていった、という感じだ。そして、彼らの思いは私の身体の中に未だに残っている。

その問いの多くに答えがでない。答えがないまま、私の身体に問いだけが蓄積している。これは私が IT 技術者をやっていたときとは異なる感覚だ。

この相談を通じて、私はいろんな立場の異なる人たちの視線に立って物事を捉えることを強制された。それによって学んだものは多い。人間的に成長した、とさえ言えるだろう。だが、他人の人生の重みも背負うのは辛い。だが、私は多くの人たちのいろんな思いを知ってしまった。知ってしまった以上、もう知らぬふりはできなくなってしまった。

彼らの問題は、個人的なものであると同時に、多くの場合、この2012年という時代とつながっている。私たち一人一人が、社会を構成しているのだから、これは当然のことだ。私たちたちがいまよりちょっとだけ幸せになるためには、一人一人が何をして、社会をどう変えていかなければならないか、そんな問題意識も抱え込むことになってしまった。

「私がもう少しこの分野に知識・経験があれば、この方にもっと効果的に助力ができるのに」と歯がゆく思うことも多い。だが、我々は一人一人、小さな不完全な存在であり、全ての人たちに完全な答えを用意できる、と考える方が傲慢なのだろう。私にできることは、相談者に対して一人の人間として真摯に向き合い「私からは世界はこう見えますよ、どうですか?」と伝えることでしかない。

相談は、1対1であるがために、接し方について悩むこともある。とても魅力的な人で個人的に友人になりたいな、と思うこともあるが、職業上の立場から躊躇われることもある。人と人の出会いは、自然なものであり、なるようにしかなるまい。この点は経験を重ねるにつれて少しずつ答えが見えてくるのかもしれない。

私としては、この相談をある期間にわたって行うコーチングのセッションとしては設定しなかったので、基本的に相談者と話すのは一度きりのことが多い。私としては、私の相談が彼らにどのような効果をもたらしたのかとても知りたいのだが、知る方法がない。

相談者みなさんへお願いが。よかったら私にその後の近況をメール(または Twitter)で教えてください。相談が役に立ったとしても立っていないにしろ、率直に教えていただけると幸いである。自分の行った仕事の成果が見えないところが Skype 相談の一番辛いところで、皆さんのフィードバックが私が相談を続ける意欲の源泉になります。

実は、そろそろ、ネット上で相互に助け合いながら英語学習を行っていく、有料の学習コミュニティサービスを開始しようと考えている。いわば「オンライン大学」といってよい。私自身は教材を作らないが、学習コミュニティとネット上の無料教材の推薦(キュレーション)を行う。そのコミュニティに参加する人たちには、学習目標を設定してもらい、私や他の参加者の人たちが互いに励まし合って、目標達成を目指すのだ。あえて有料にするのは、もちろん私の活動費に充当させていただくのもあるが、参加者の方々のコミットメントを促すためでもある。ここでは、メンバーと私は、ある程度、継続的な付き合いになると思うので、メンバーの成長を観察する機会に恵まれるのではないかと期待している。近々、詳細について公表する予定だ。

1月中旬に東南アジアから戻って来てから、私は約4ヶ月、自宅に引きこもっていた。その間、家族をのぞけば、人と物理的に会ったのは数回でしかない。最初は、オンライン英会話で陽気なフィリピン人たちと話すことが、よいストレス解消になっていた。だが、比較的仲の良かった教師たちがほぼ同時に辞めてしまい、それからオンライン英会話から縁遠くなってしまった。誰かと自由に話をするということがなくなってしまい、いよいよ気詰まりになってきた。

遠い未来ならいざ知らず、2012年の現在は、人間関係は物理的に面会することで形成していくのが基本ではある。私自身は Skype だけでも十分楽しくやっていけるけれども、相手がそう考えているとは限らない。やはり、少なくともしばらくの期間は、リアルとネットをうまく組み合わせてやっていく必要がある。

というわけで、私は5月21日に日本を去ってベトナム・フィリピンに出発するのだが、その直前に横浜でオフ会をやろうと思う。5月12日(土)午後、関内の喫茶室ルノアールにて行う予定だ。このことについては近々告知します。横浜は東京からもたいして遠くはないので、ぜひみなさんふるって参加してください。
(詳細はこちら→elm200 オフ会

Skype 相談は東南アジア旅行中も続行するつもりだ。というよりむしろ積極的にやっていきたい。海外でも仕事ができるように、と思ってこのサービスを始めたのだから。みなさんには是非協力していただけると嬉しい。ネット環境は十分だと思うのだが、何せ海外から相談をやるのは初めてなので、多少の混乱はあるかもしれない。どうかご了承いただきたい。時差の関係上、相談時間は日本時間の15:00-22:00 とします。ここらへんの話もまた改めて公式に告知する予定だ。

あと最後に重要なことをさらっと言いますが…。

Skype 相談は、6月1日以降に行われる相談の分から3000円/時間に料金を変更します。この料金変更にはいろんな思いがあるのですが、また後ほど説明します。5月中に相談を行う分については現行通り2000円/時間のままです。というわけで、相談されるなら5月中がおすすめです。

私と話してみませんか。Skype 相談のお申し込みはこちら→
Skype 相談サービスはじめます

現在(5月7日)のところ予約はほとんどないので、比較的すぐやれます。

参考:
3月のSkype 相談サービス利用状況 - elm200 のノマドで行こう!
Skype 相談サービス開始10日後の現状
elm200 の Skype 相談サービス - Togetter