広がれ日本のシェアハウス文化!

昨日のツイッターで約束したとおり、力尽きるまでこれから毎日ブログエントリーをあげて行くつもりだ。というわけで早速本題へ。

昨日、私が住むシェアハウスのギークハウス横浜でパーティーがあった。20人以上のお客さんが来てたいへん活況であった。

ギークハウス横浜は横浜駅から歩いて13分くらいの距離にある。築30年くらいの純和風家屋である。古いが内装は綺麗である。定員は6名。二階にある二部屋に3組の二段ベッドが置いてある。1階には10畳間の和室の居間があり、入居者の交流の場になっている。キッチン・風呂・洗濯機も完備である。ギークハウスであるから、当然インターネット接続は完備である。共益費込の費用は月45,000円である。

ギークハウス横浜の住人はさまざまである。通信制大学の学生、フリーター、ドイツ帰りの IT 起業家のタマゴ、等々。みんな気持ちのいい連中でよく話をする。だが、相手の私生活には深くは踏み込まない。この絶妙な距離感がいいのだ。

昨日のパーティのお客さんの多くが「ギークハウスってどういうところ?」「シェアハウスってどんな感じ?」という好奇心を満たすために来たみたいだった。それくらいに日本ではシェアハウスは特殊な存在であるようだ。

私は1999年から4年間住んだカナダではじめてシェアハウスを体験した。最初は鍵のかからない部屋に住むことに抵抗があり「治安とか大丈夫なのかな」とか思ったが、まったく杞憂だった。考えてみれば仮にプロの泥棒とアパートをシェアしても、彼らはルームメイトから盗みは働かないだろう。自分の住んでいる場所で面倒は起こしたくないはずだからだ。

カナダでは独身者がアパートや一軒家をシェアして暮らすのはごく当たり前のことだった。男女混合のシェアハウスも普通に多かった。口コミや新聞の個人広告でルームメイトを探すのだ。

2004年に日本にもどったが、私はシェアハウス以外の生活は考えられなかった。いまも昔も業界最大手のオークハウスが運営する吉祥寺のハウスに住みはじめた。いろんな人たちがいて、本当に楽しかった。

10年前に比べると日本におけるシェアハウスの認知度はだいぶ上がった。それでもまだまだ特殊な存在という意識は強いのではないか。シェアハウスという概念自体まだ知らない人もいるかもしれない。

最近、シェアハウスを経営する人たちに話を聞く機会があった。シェアハウスの経営上の最大の苦労は、シェアを許してくれる家主を見つけることらしい。家主もいろんな人たちがいて、自分の所有物件に思い入れがあったりすると、まず難しい。物件を多数所有していて「とにかく家賃さえ入れてくれるなら自由にしていいよ」という姿勢の家主なら可能性があるそうだ。

残念な話だと思いつつも、シェアハウスの習慣のなかった日本では、家主が不安を抱くのは止むを得ないところかもしれない。ただシェアハウスは、単なる住処ではなく、コミュニティでもある。メンバーによってはお互いに刺激しあって、よい教育効果もあるし、揉め事もメンバー間自治で解決して、家主や管理会社の手間を煩わせない可能性も高い。家賃さえ節約のためにシェアするというだけでなく、これからは、かなり高めの金額を支払っても、気持ちのいい仲間とよい環境で暮らしたいからシェアする、という動きも増えていくだろう。

日本でもっともっとシェアハウスという住み方のスタイルが普及するといいな、と思う。

P.S.
ギークハウス横浜はまだもう一人分ベッドが空いてますのでよかったらどうぞ。連絡先は、こちら