10メートルの壁

高さ10メートルの壁の前に立っていると想像してみよう。この壁はコンクリート製で取り付く場所がどこにもない。ほとんどの人はこの壁を登ることができないだろう。

だが、この壁の手前に、10センチの段差で100段の階段を設置したらどうか?今度は、子供でも登れるはずである。

世の中の問題のほとんどは、このように10メートルの壁を無理やり一気に上ろうとするために、解決できないのではないか。だが、10センチづつ100段に分けるように、多くの小問題に分割して、手順を踏んで解決していけば、難なく全体の問題も解決できるのではないか。

どうにも解決できなさそうな大きな問題を見たとき、最初に考えるべきことは「どうやったら、解決可能な小問題群に分割できるか?」ということなのだろう。その分割に集中するプロセスで、すでに問題は半分以上解決してしまうのかもしれない。

10回あきらめる

「10メートルの壁」というエントリを書いたのは、昨日、ベトナム語発音のあまりの難しさに、心が折れてしまいそうになったからだ。ベトナム語を半年熱心に勉強して、なお、日常会話をほとんど聞き取ることができない、悲しさ。書いてもらえれば全部理解できるのに、発音がまったく理解できない。ベトナム語学習をあきらめようか、という衝動に駆られた。

たしかに、困難な問題に突き当たると、物事を放り出したくなるのは、心の弱い人間の性かもしれない。

そこでは、私はあきらめてしまうことにした。ベトナム語習得をあきらめる。

ただし、心のなかで、仮想的に、だ。「ああ、もうだめだ。あきらめた!」と心のなかで叫ぶと、心が軽くなる。

そして記録を付ける。「2009年2月7日、ベトナム語習得断念」。で、この記録が10回溜まるところまでがんばることした。

仮想的とはいえ、さすがに10回も断念することは、本当に自分に向いていないことかもしれないから、現実にあきらめてもいいかもしれない。

私は、仮想の世界で、すでに1回にあきらめたので、あと9回、あきらめることができる。そうおもうとなんとなく気が楽なのだ。

そして、また今日から新たな気持ちでベトナム語の勉強を始める。

当面の学習方針(ベトナム語)

自分へのメモ。

来週から語学学校へ通う方針。会話力を増強する。

自習の分に関しては、

で語彙・聞き取りの練習。

で語彙の増強。(Sunflower はもともとベトナム人が英語を学ぶサイトである。英語とベトナム語の対訳があるので、ベトナム語の文章の意味が取りやすい)

あとは、

で南部方言に慣れる練習。

残念ながら、ベトナム語の音声にスクリプトがついているような情報ソースがほとんどない。(上の「Youtubeベトナム語会話を練習しよう」はほんとうに珍しい)ただ、実際には必要ないのかも。聞き取れない最大の理由は、発音ができていないからだ。ベトナム語の発声方法は、日本語・英語・中国語のいずれとも似ていない。なんとも独自の発声方法だが、それがつかみきれない。なんとかこれがつかめれば、一気に聞き取りが上手になるだろう。