IVS で開発手法セミナー

IVS 浅井社長の依頼で、リーダークラスの方たちを前に簡単なセミナーのようなものを行った。特にスライドなどの資料は使わずに、私から開発者の方に現状の開発プロセス上の問題点をたずねる形でセミナーは進行した。開発されたソースコードは、なかなか立派である。しかし、JUnit などの自動テストツールを活用するまでには至っていないようである。以前、JUnit を使って開発を行ったことがあるが、形式的な記述に留まり、実質的に活用することができなかったとのこと。私も、同じ開発者として、テストを書く難しさはよく理解できる。

現在は、ビヘイビア駆動開発の考え方にあるように、テストというより、詳細仕様をコンピュータが理解できる形で記述するのだ、という心構えが大切かもしれない。このプロセスで、開発者は詳細仕様の曖昧な点をすべてつぶすことができる。ソースコードを書く前に頭が整理されるために、ソースコードをよりはやく効率的に少ないバグで記述することが可能になる。

私が Rails のテストを書き続けて感じたことは、テストケースはすべての仕様に対して網羅する必要は、実際上はあまりないということだ。要は、一番重要なポイントさえ押さえればいい。ただどこが一番重要なのか知るには経験が必要になってくる。今後、ここらへんのノウハウをお伝えできればいいな、と感じている。