ホリエモンの凄さ

Gigazine によるホリエモン取材記事

新聞やテレビが絶対に書かない「ホリエモン」こと「堀江貴文」の真実〜ロングインタビュー前編〜

がすごいことになっている。最近は日本発のニュースといえば、生ぬるい記事が多いのだが、このインタービューには久しぶりに背筋がゾクゾクするものを感じた。と、同時に、いろんなことを考えさせられた。

ホリエモンという人物の評価は、常に賛否両論である。ホリエモン嫌いの人たちが、その最大の理由として挙げるのは、彼の人間性についてじゃないか。彼らいわく、ホリエモンは人間ができていないとか、人としての暖かい心がないとか。

しかし、私に言わせればそれこそ彼の最大の強みであるように思える。もし、彼が一人一人の従業員の気持ちを思いやるような優しい心をもっていたら、とてもあれほど大胆な行動には出られなかったに違いない。ある種の人間的な鈍感さこそ、彼の最大の強みである。

そして、これは「義理と人情」にがんじがらめになり、身動きが取れなくなっているいまの日本社会が一番必要としている資質なのかもしれない。もしホリエモンがこの社会の「空気を読んで」年長者に気に入られるような良い子であろうとしたら、彼自身は社会的に生き残れたかもしれないが、あれほど破壊力のある改革的な効果を生み出すことはできなかっただろう。

翻って自分のことを考えてみる。いまの私は、ホリエモンのように振舞うには「優しすぎる」。人の痛みを昔より敏感に感じるようになってしまった私は、おそらくホリエモンのような血も涙もないビジネスはできないだろう。それでいいじゃないか、という人が大多数かもしれないが、しかし、私は男として、英雄になれない自分自身に一抹の悲しさも感じる。

やはり、ホリエモンとは私では器の大きさが違いすぎるのかもしれない。ホリエモンには、もういちど陽の当たる場所で、大暴れしてもらい、その結果、日本社会を変えてほしい。私は私で、自分の出来ることをコツコツやっていくしかないだろう。