将来の方向性

最近、あまりに考えすぎて、ブログが書けなくなっていた。ブログとは、個人的なものであるのだから、何でも好きなことを書けば良さそうなものだが・・・。毎日、考えがあちらこちらに飛んで、ブログにさえ書けなかった。

実をいうといま私は日本にいる。2週間ほど前に帰ってきた。ベトナムでそのまま活動しようと思ったのだが、どうにも体調が悪くなり、日本で医者に診てもらおうと思ったのだ。一時は心配したが、幸い、体調のほうは、日本に帰ってきてほどなく回復した。その間、私は実にいろんなことを考えた。

ベトナムでは主にベトナム語を学び、現地の人たちと交流するのに大半の時間を使っていた。その一方で、仕事の糸口を見つけるのは難しかった。実は現地でバイクを購入し、新しく住む家を探していた。ベトナムで足場を築こうと必死だったのだが、つい焦りすぎて、ストレスのため病気になってしまったらしい。

コンピュータ関係の仕事をやめようかと、本気で考えたこともあった。私は学者になって若い人たちを指導するのがよいのではないか。私はもともと大学で経済学を学んだので、アメリカで経済学の博士号を取ろうか、とか、いやいや言語が好きなんだから、言語学の博士がよいだろうとか。

だが、不思議なことに日本に帰ってきて数日したとき、Ruby on Rails の受託開発の案件が舞い込んできた。依頼者の方は私がベトナムにいたということさえ、知らなかった様子である。まさに「捨てる神あれば拾う神あり」である。

いろいろ考えていたのだが、将来の方向性で共通するものがあった。要は、プログラミングだけやるという仕事からはそろそろ卒業したいということだった。ソフトウェアの仕事であっても、顧客からの要求を聞き取って仕様を作ったり、他の開発チームをマネージしたりという仕事なら、結構面白いのではないか、ということだ。

私は、なかなかマネージャー的な仕事をするチャンスがいままでなかった。私は、同じ会社の中で長く働くことがなかった。そのため、リーダー的な地位に着くこともなかった。恥ずかしいのだが、私は Word や PowerPoint でドキュメントを書いて、仕事上、他の人を説得したり、プレゼンをしたりということをほとんどしたことがない。*1

今後は、当面、自分でプログラムも書きつつ、仕事を一部を切り出して、ベトナムのIT企業に作業を依頼したり、デザイナーさんに協力を依頼したりと、コーディネータ(調整役)としての仕事の比重を増やしていこうと思っている。そのために日本にしばらく滞在するつもりだ。

*1:先日、「三鷹プログラマーズカフェ」という集まりで、パワポを使って「ベトナムのIT事情」というお題でライトニングトーク(LT)を行った。うれしはずかし、人生初プレゼンであったが、案外楽しかった