日本財政破綻・2020年のシナリオ
「日本のバランスを回復する」のコメント欄で池田信夫氏がぼそっと恐ろしいことをつぶやいている。コメント欄の人たちは、他の話題に夢中で、この重要な問題提起について気づいていないようだ。
そんなに長くないので、このコメントを全文引用する。
前にも紹介しましたが、IMFは日本の政府債務をかなり心配しているようです。このまま行くと、10年以内に
1.消費税の30〜60%引き上げ
2.年率10%程度のインフレ
3.国債の債務不履行
のどれかがくることは避けられない。たぶん3は絶対に避けたいだろうから、残る選択肢は1と2の組み合わせでしょう。考えられるシナリオは:
政府債務がGDPの3倍を超える
→長期金利が10%台に暴騰する
→政府が大増税を行なう
→野党が反対して政権が倒れる
→国債が消化されなくなる
→日銀に引き受けさせる
→通貨を大幅に増発する
→大インフレ
→円の暴落
→政府が「非常事態」を宣言して行政サービスを停止
というところでしょうか。いずれこういう事態が来ることは避けられない。問題は、いつ来るかです。今でも危険水位なのに、子供手当とか農業所得補償とかやったら、鳩山政権のうちに「国債バブル」が崩壊する可能性がある。バブルの崩壊は、地震と同じで、必ず来ると予測できても、いつ来るかはわからない。
なるほど。具体的にはそういう風に財政破綻が来るのか。池田氏と同様、私もいまの政治情勢が続けば、日本の財政破綻は避けられないと考えている。長期金利の上昇がすべての引き金というわけだ。この点を注視しよう。