タンソンニャット空港、再び

再びサイゴンからバンコクへ。バンコク発券の航空券のほうが安いため、私はよく格安航空会社(LCC)でサイゴンからバンコクへ飛び、そこからベトナム航空ホーチミン経由で東京を往復する、という技を使う。なので、明日またサイゴンに戻ってきて、真夜中に東京へ夜行飛行機で飛ぶのである。しかし、サイゴンバンコクシンガポールサイゴンバンコクシンガポール・・・みたいな生活を繰り返しているとさすがに頭が混乱してくる。どの国に行っても、いまや30分以内に頭を切り替えることはできるようになっているものの、一定のオーバーヘッドはあるようである。

家を出発して、私がタクシーを拾おうと大通りに出ると、さっそくバイクタクシーのお兄ちゃんにつかまった。目線が乗れと言っている。えーでも、大きいスーツケースがあるよ。これはいいの?というとライダーと自分の間に挟みこむように抱えれば問題ないという仕草をする。40000ドン(約210円) というタクシーの半値を提示してくれたので、面白いから乗ってみる。ひざの上にスーツケースを載せて抱え込むとそこそこ安定していて、それほど苦痛ではない。確かに、ベトナムじゃもっととんでもない荷物の運び方してるからなあ・・・。1台のバイクにアヒル40匹とか。行き過ぎる通行人やバイクも特に私のスーツケースに興味がなさそうだ。日本だったら速攻で警察に捕まりそうだけどなあ。

雲行きが怪しかったが何とか雨に降られずに空港に無事到着した。ただし、タクシーよりずっと手前で降ろされるので国際ターミナルまで10分くらい歩かなければならないのが難点かもしれない。それがなければ、確実にバイクタクシーのほうがタクシーより速い。

空港には特に Wi Fi サービスはないのだが、ときどきゲートによっては野良電波が拾えることがある。空港なのに野良電波かよ。ここらへんのおおらかさ(あるいは適当さ)がいかにも我らが愛すべきベトナムである。

エアアジアの飛行機はいつもギリギリのタイミングでやってくる。今回も出発時間の15分まえにやってきた(笑)。キャビン清掃や荷物の運びこみがあるから、おそらく出発は20分以上遅れるだろう。さて、安全飛行を祈ろう。サイゴンのタンソンニャット空港からこのエントリをお送りする。