シンガポール統計局のウェブサイトがすごすぎる件

シンガポールの統計でも勉強しようと、政府の統計局のウェブサイトを見ていたらいきなり鬱になってきたよ・・・。

Welcome to Statistics Singapore

「え、これって政府のウェブサイト?」と一瞬目を疑うようなカジュアルなデザイン。3カラム構成の中央カラム上段は、統計ニュース。RSS 購読可(!)。中央カラム下段では、SMSや電子メールで、統計情報やアラートが受け取れるよ(!)、というページへのリンクになっている。しかし、何より泣けてくるのは、中央カラム中段の求人広告。

We are recruiting
Build your career with us! Join us as a Assistant Director (Corporate Communications), Statistician, Management Executive or Management Support Officer.


人材募集中
私たちと一緒にキャリアを積みませんか?アシスタント・ディレクター(広報)、統計専門家、マネジメント・エクゼクティブ、マネジメント・サポート・オフィサーを探しています。

これにはのけぞったね。お役所ですよ?シンガポール政府のお役人をこんな気軽に募集していいのか?この明るいノリには参ってしまった。日本の役人といえば、「東大法学部卒業で何年入省。公務員試験の順位は何位」とかいう感じで、新卒で入って叩き上げで出世していくイメージ。中途採用なんか邪道中の邪道という感じ。それに比べてシンガポールのこの爆発的な明るさは何だ?

やっぱり人材の流動化は進めるべきだと思う。「解雇規制を緩めると、大量の首切りが発生し・・・」とかしたり顔で説教する人が多いけど、いいじゃん、首が切られたって。要は次があればいいんだよ。シンガポールみたいに、こうやって責任あるポジションが常に公募されていれば、別に失業することは怖くない。むしろ怖いのは、一つの職場にロックインされてしまって、汎用的なスキルが身につかず、市場価値がなくなってしまうこと。

まあ、日本に希望を感じられない人が多いわけだな

参考

参考までに、20世紀の香りがほのかに漂う、かの国の統計局のサイトをお楽しみください。

総務省・統計局ホームページ

お役人は、RSS なんていう言葉を聞いたこともないと思われ。なんていうか、「政府のウェブサイトは特殊なんだ。最先端の技術やデザインが適用できるはずなんかないんだ」とソフトウェアエンジニアが思っている時点で日本は終わってるのかもしれない・・・。