衆議院本会議を傍聴

今日は、衆議院本会議を傍聴して来た。議場は思ったほど大きくもなく、ただ古いだけでそれほど威厳があると思えなかった。復興基本法案の採決があったのだが、民自公賛成の「大連立」体制だったので、波乱もなく可決され、内閣からは枝野官房長官が出席しているだけだった。

衆議院では本会議は基本的に火・木・金の午後1時から開かれる(開催されるとすれば)。簡単な手続きで誰でも見られるので、暇があれば気楽に見に行ったらいいと思う。前日に衆議院インターネットTVのウェブサイトで開催の有無は確認できる。

衆議院本会議場は、中央奥の議長席を中心に扇状に広がっている。傍聴席は、議長席と相対する壁の高いところに設置されている。傍聴席から見て向かって左から右へ、所属議員の多い会派順に座るそうだ。いまは左から、民主・自民・公明…の順に座ることになる。

どうやら当選回数の多い古参は、後ろのほうに座るらしく、傍聴席からはよく見えなかった。私の名前の知っている人で出席が確認できたのは、小泉進次郎辻元清美原口一博氏くらいか。他の有名人たちは出席していたのかもしれないがどこにいるのかわからなかった。

国会だから仕方ないのかもしれないが、どうも権威主義的で、気楽に近づける雰囲気ではないよね…。江戸幕府→明治政府→現行憲法体制と脈々と続く体制なので。道州制導入によって、国民生活に関係ある政策は基本的に州政府で決定されるようなれば、少しは親しみやすくなるんじゃないだろうか。

権力というものの実体を観察するために、国会を訪れてみるのは面白いと思う。国会議員も所詮は我々と同じ人間。立派な石造りの建物に設えた議場に正装して着座し、周囲をいかつい制服を来た警備員や警察官で固めれば、権威というのは自然に演出できる。逆に政治的権威とはその程度のものだ。

私たちは演劇的な世界に生きている。だから見かけは重要なんだよね。

Twitter より再構成)