池田信夫というお人

ITpro の池田信夫先生へのロングインタビューがなかなか面白い。

私は経済産業省が2001年に設立した経済産業研究所(RIETI)に3年在籍していました。RIETIの目的はまさに,こうした状況で霞が関をどう改革するかということでした。しかし客観的な政策評価を行えば行うほど,この政策はいらない,この政策はやめたほうがいい,という結論ばかり出てきます。特にいらないのが経産省の仕事で,そういう結論を論文などで発表すると,経産省幹部の怒りを買い,彼らは青木昌彦所長以下の改革派スタッフを追い出してしまった。

 経産省がなぜ(ブルドック・ソースに買収提案した)スティール・パートナーズをあれほど嫌うかと言えば,スティールが経産省のライバルだからです。かつて業界再編と称して通産省が企業の合併や買収を調整してきましたが,それは資本市場を通じて行われるのが当たり前になっています。経産省は自らの存在意義が失われていくことに焦りを感じている。だが,そのような官僚による調整こそが日本の産業を萎縮させているのです。

いやあここまで言うかね、普通(笑)。まったくその通りなんだけど(笑)。
他の誰かも言ってたけど、やっぱり池田さんは遅れて来たマルクス主義的革命家なんだろうな。弾さんやひろゆきと同じく、池田さんも、物事の先の先まで見えてしまうタイプなんだろうね。僕もまた、彼らほどの才覚はないけど、そういうタイプではある。というか、はてな界隈はそんな人たちが滅法多い。

政界のゴタゴタやお役所の間抜けな政策を見るにつけ、日本の偉い人たちは、情報技術の進展によって、いま経済や社会がどう変わりつつあるか、まったく理解していないみたいだなあ。ニコニコ動画や(やったことないけど)モバゲータウンとか覗いてみればいいのにね>安倍首相。