批評

人はカネで動く、のかもよ

分裂君がまた大構想をぶち上げてくれました。しびれるぅぅ。 東京から直通電車で20?30分くらいのところに、経済特区を作る。仮にJシリコンバレー特区と呼ぶことにする。この特区では、英語が公用語。役所、医療施設、学校、レストラン、スーパー、電車、交通…

むしろ「競争という幻想」というべきなのかな

なんか私が最初つけたブクマコメントがちょっとポイントを外していたような気がするので、ブログに考えをまとめておく。 これも、本の中でも書いた「これまでの成功体験に引っ張られて、成長戦略がやめられない」「これまで楽隠居の身分になったことがなかっ…

誰もが嫌がる仕事なんて本当にあるのだろうか?

blog 界の平成痛快男・dan kogai。しかしこのエントリにはかすかな違和感を感じた。 しかし、誰も好きになれないのに、誰かがやらなければならない仕事は現に存在する。私が好きを貫いて書評する本を届けてくれる宅配のおねーちゃんやおにーちゃんは好きを貫…

池田信夫というお人

ITpro の池田信夫先生へのロングインタビューがなかなか面白い。 私は経済産業省が2001年に設立した経済産業研究所(RIETI)に3年在籍していました。RIETIの目的はまさに,こうした状況で霞が関をどう改革するかということでした。しかし客観的な政策評価を…

ニコニコ動画革命

皮膚の下の身体は過熱したひとつの工場である。 そして、外で、 病人は輝いて見える。 炸裂した そのすべての毛穴から 彼は輝き出す。 (ドゥルーズ=ガタリ「アンチ・オイディプス」) ニコニコ動画は真の意味で革命である。 iPhone が黒船ならば、ニコニコ…

MacWorld 2007 Keynote Address by Steve Jobs

iPhone は、画期的なデジタルデバイスである。それは携帯電話業界だけでなく、社会全体を変えていく可能性を秘めている。 iPhone は今年のマックワールドで Apple CEO のスティーブ・ジョブス自らの手で世に公開された。ジョブスの基調講演Apple のサイトか…

ニコニコ動画があまりに感動的な件について

ニコニコ動画が超熱い。一般人に見せたら本物だと信じてしまいそうな?OPアニメ入れ替えMADとかこの作品は、誰かが「アニメのコラージュ(MAD)作品」を5本を束ねた作品をニコニコ動画に投稿し、そこにユーザーたちが画面上を流れるテロップの形でコメントを書…

マルクスに恋してる

どうも、最近マルクスのことが心から離れない。恋に落ちてしまったのだろうか?(笑)実像はともかく、池田信夫先生的なマルクスはとても魅力的に見える。池田先生がいまはなき hotwired に寄稿した「ドット・コミュニズム」シリーズ。最終回「情報は自由を…

マルクス再発見

極東ブログ id:finalvent 氏による書評から、池田先生の文章を又引用。 資本主義とは、現代の企業理論でも、資本家が物的資本の所有権をテコにして労働者を支配するシステムであり、その有効性は人的資本や知的労働の重要な情報産業では低下する。だから、資…

iPhone が凄いことになっている件

iPhone が全米でフィーバー・フィーバー。TechCrunch もその話で持ちきりだし、On Off and Beyond の渡辺千賀さんも完全にやられてしまったようである。 発売前日まで「半年位したら買おうかな」なんて思っていた私。突然手のひらを返したように興奮している…

爆発的に超分散化するデジタル情報の遠心力

池田信夫先生がいいことを言った。 「監視社会」の恐怖を煽り、「プライバシー」なる幻想を振り回すおめでたい人々は、全知全能の「ビッグブラザー」が国民を監視していると思い込んでいるのだろう。しかし年金問題で露呈したのは、ビッグブラザーのお笑い的…

パラダイス鎖国のすすめ?

「ヒューマン2.0」で有名な渡辺千賀さんの日本は世界のブラックホールか桃源郷か が面白い。スタンフォード大学で行われたあるビジネス系のイベントに出席した渡辺さん。日本がある意味最先端を行っている分野なのにも関わらず、そこでは日本に対する言及は…

なぜ私たちはこの21世紀に通勤なんてしているのだろう?

未来学者アルビン・トフラーは著作「第三の波」で「未来では、高度化した通信機器を使うことによって、在宅勤務が一般化するだろう」と予言した。じつに1980年のことだ。あれから27年。世界は高度情報化という第三の波に洗われている。だが在宅勤務はいまだ…

黒船はいつ来るのか?

今週のモーニングの「専務 島耕作」が面白い。「島耕作」シリーズは初芝電気という架空の総合電機メーカーに勤めるサラリーマンのサクセスストーリーだ。初芝は、まあ東芝かソニーあたりか。80年代にブイブイ言わせた「課長 島耕作」もいまや59歳になり、専…

ネット通貨がリアル通貨を駆逐する日

ネット上だけで支払いが完結するネット通貨、はてなやグーグルの発行するポイントのようなもの、それがリアルの通貨を世界から駆逐する日がやってくる。いまは荒唐無稽に聞こえるかもしれない。しかし、その日は必ずやってくる。情報が摩擦ゼロで世界を流動…

Brain Machine Interface と Second Life

Google をいくら検索しても Brain Machine Interface と Second Life というテーマで面白い記事がなかったので、読みたかったような文章を自分で書くことにした。Brain Machine Interface とは脳に何らかのセンサーや刺激器を取り付け、脳と機械(コンピュー…

アスペクト指向とは

アスペクト指向という言葉は耳にしたことはあったけれども、なんのことやらさっぱりわからなかった。そこで、Struts を勉強したついでにちょっとネットで情報収集してみた。 アスペクト指向プログラミング オーバービュー http://www.atmarkit.co.jp/farc/re…

涼宮ハルヒって・・・。

上のエントリを書くため、Google 様を使って "YouTube GYAO" というキーワードで上位ヒットした検索結果の一つにこんなエントリがあった。 ハルヒとYouTube・エウレカとGyaO、これはセットで考えていい。 このエントリを読み進めていくと、「涼宮ハルヒ」と…

YouTube と GYAO

最近 YouTube を見ることが多くなった。 正直、最初は「最近 YouTube ってネット界隈で騒がしいなあ」というくらいの認識しかなかった。 しかしはじめてみるとなかなか面白い。 私は、主に Music PV(プロモーションビデオ)を見ている。 大好きなミスチルが…

板倉 雄一郎

いやあ、本当に凄い人がいたものだ。 彼は、90年代前半、インターネット広告の可能性を見据えてハイパーネットという会社を作る。 事業は大成功。しかし、債権者とのトラブルからあっという間に倒産に追い込まれる。 高速道路を時速150キロで疾走していたら…

Yuguiというお人

先日、「分裂勘違い君劇場における考察について」 で「Rubyを仕事に使うべし!」がケチョンケチョンにやられているという話を書いた。その中で、「Rubyを仕事に使うべし!」の著者は、「分裂勘違い君」ほどの技能はないのではないか、と書いた。しかし、今日…

Google Bank

はてなが「はてなポイント」というのを、現金と引き換えに発行し、それがはてな内のサービスの決済に使われている。それと同じことを Google はなぜやらないのか、やや不思議である。 Adsense や Adwords といったキーワード連動広告を扱う巨大広告代理店で…

Googlezon/EPIC2014

YouTube が Google によって買収されました! これはこれで驚いたのですが、もっと驚いたのは、梅田さんの記事のなかからさらにトラックバックを辿って、たどり着いたこのサイト。 EPIC2014 http://probe.jp/EPIC2014/ だれがどういう目的で作ったのかよくわ…

「分裂勘違い君劇場」における考察について

ブログ界のすごい人をまた一人発見。fromdusktildawn 氏だ。 「Rubyの生産性の高さはどこまで本当か?」というエントリで、元ネタの「Part1 なぜ仕事で使うとうれしいのか」 をこれでもか、これでもか、といたぶっている。私は、はっきり言って、氏の言うこ…

google が教えてくれたもの

■ google 型広告の本質 google は考えれば考えるほど空恐ろしい連中である。彼らは、単に技術的・商業的に大成功したから、すごいのではない。新しい時代の経済とはどういうものなのか、身をもって教えてくれたから多くの識者がその成功に戦慄に似た驚きを抱…

反応する広告とプライバシー(後編)

■プライバシーの定義 プライバシーとはなんだろうか? はてなダイアリーのキーワード定義から一部を抜粋すると、 家庭の内情や夫婦の寝室などのように純然たる私生活・私事に属する事項。他人の干渉やのぞき見からこれを保護することが個人の尊厳を尊重する…

反応する広告とプライバシー(前編)

■「静止した広告」と「反応する広告」 最近、そもそも、 「広告とは何か?」 「プライバシーとは何か?」 と考えることが多い。 広告とは、古くは街角で配られるチラシや、店の看板のようなものであったろう。 雑誌を購読する習慣が広まるにつれ、雑誌の広告…