だからアメリカは嫌われる

BBC NEWS | Asia-Pacific | US criticises 'inflexible yuan'

The US Treasury has criticised China for what it described as the lack of flexibility of the Chinese currency, the yuan.
It also criticised the rapid build-up of China's foreign exchange reserves in a report to the US Congress.

財務省は中国元に柔軟性が欠如しているとし、中国を非難した。米財務省はまた、米国議会への報告書の中で、中国の外貨準備の急速な増加を批判した。

何を言ってるのだ、アメリカ。お前が生産能力を超えて、消費しすぎるから、貿易赤字体質が抜けないだけなのだよ。これは1980年代前半に、対日貿易赤字を積み上げたアメリカが日本円が安すぎると非難したのとそっくりである、その動きは、プラザ合意(1985年)後の急速な円高に続き、バブル経済へつながっていく。

こうやって自分のことを棚に上げて、他国を非難するからアメリカは嫌われるのだ。本当に変わらないな、この国は。自国で、貿易・財政の双子の赤字を垂れ流しているのだから、アフガニスタンなんかで戦争をやっているカネはないだろうに。自ら破綻したいのかな、この国は・・・。

財政規律がなく頼りない米ドルから人民元へのシフトは、特に東アジアでは後戻りできない動きのように感じる。人民元は近く、自由化されるだろうが、自由化されたとたんに買い手が殺到して、現在に比べ大幅に高くなるだろう。(だって私だって買いたいもん) いま人民元は1ドル6.8元程度だが、短い期間に5元くらいまで上がっていくかもしれない。それだけで、中国のドル建てGDPが36%増加することになり、日本の GDP を大きく引き離すことになるだろう。10年後には、アジアにおける貿易の決済の多くが人民元で行われる、というような時代になっていくかもしれない。