海外に安く長期滞在する方法

15歳の君たちに告ぐ、海外へ脱出せよ」というエントリを書いたら、この数日で4万以上のアクセスがあって本当にびっくりしたよ。実にさまざまな意見があり、人々がこのエントリのコメント欄で激しく議論をしているのも興味深い。(現時点で130もコメントがついている)

「海外に脱出するなら、日本国籍を捨ててから行け!」と息巻く人までいて、いやあ、さすがにそれは力みすぎでしょう。考えてみてよ。地球の裏側までも飛行機で24時間以内で行ける時代だよ?100年前、二度と日本に帰らない覚悟で、船に1ヶ月も乗って、南北アメリカへ移民した人たちとは、時代が違うでしょ?

お金さえあれば、誰でも比較的簡単に海外に住むことはできるし、また日本に戻ってくるのも簡単な時代ですよ。

でもね、私も少し反省しました。私は海外にトータル6年くらい住んでるし、住んだことのある国も4カ国くらいある。日本にしか住んだことのない人に「とにかく外国に行って来い」と言っても「どうしたらいいのかわからんよ!」と不安を感じるのも無理はないよね・・・。

人それぞれスタイルはあるだろうけど、海外にとりあえず住む(というかそれなりに長く滞在する)方法をまとめてみた。(今回は15歳限定ではなく、何歳の人でもOK)

(1) 英語圏へ語学留学+ホームスティ

英語圏へ語学留学+ホームスティ。とりあえずこれが王道ではあると思う。アメリカはあまりお勧めできない。短期の語学留学にもビザが必要で面倒だからだ。イギリス・アイルランドもいいけど、日本からは遠い。日本人にとってお手軽なのは、カナダ(特にバンクーバー)とオーストラリア・ニュージーランドあたりかな。私はカナダ・トロントへ語学留学するところから、海外生活をスタートした。

アメリカ以外では、短期の語学留学には、ビザがいらないから、とりあえず現地に行って探すという手も十分可能。費用は、語学学校が月8万円〜、ホームスティは月8万円〜、その他生活費が5万円〜10万円という感じでしょうか。語学学校をパートタイムにしたり、ホームスティを出て、友達と部屋をシェアしたりすれば、もっと費用は安い。

カネがない人はワーキングホリデーと組み合わせるのもいいだろう。アルバイトしながら英語学校に通う人も多い。

1ヶ月通うだけでも世界観が変わってしまう人もいる(私です)。(もちろん何の影響も受けない人もいるけど)英語圏の人々の考え方は、日本とはまったく異質である。平均以上の感受性の持ち主には相当刺激になる。

(2)アジアの準英語圏へ語学留学

フィリピン・マレーシア・インド・スリランカ・・・等のアジアの準英語圏。(シンガポールもいいけど、物価が高いので含めなかった)

たとえばフィリピン。「フィリピン 語学学校」とググッたら、こんなページに出くわした。これは日本語の資料だからおそらくちょっと高めなのでは。ここでは部屋代込みで月$1000から。(べつに勧めているわけじゃないよ)さすがフィリピン安い。

「フィリピン人の英語はなまっているでしょ?」とか言っているあなた。あなたの日本語なまりは、教師がアメリカ人だろうがフィリピン人だろうが簡単には抜けないので、ご心配なく。同じアジア人の方が話していて安心感もあるかもしれない。その代わり、元祖英語圏での火花を散らすような価値観のぶつかり合いは体験できないかもしれないが。

ちなみにフィリピンにはたくさん韓国人がいるので、ネトウヨの君、ぜひ本物の韓国人と接触してみて。一緒に遊ぶといいやつらだよ。案外、韓国の女の子と恋に落ちてしまったりして・・・。

(3)東南アジア(とくにタイ)で旅行または長期滞在

語学留学すると英語の勉強になるけど、それもかったるい人はとりあえずタイに行くといい。バンコクね。日本人が10万人くらい住んでるから、日本関係のモノは何でも手に入る。住む場所も、一泊300円のドミトリーから、月5万円くらいで借りられるコンドミニアムまで、いろいろ。タイの場合は、長期のビザが取りずらいのがいまいちだけど、それもいろいろ乗り越えるテクニックはある。楽しすぎて遊びすぎに注意。

(4)アメリカの大学へ行く(裏技編)

みんなが高い高い言うので、安くアメリカに留学する方法を考えてみた。というかちょっとインチキなんだけど、オンラインで大学に通うという方法。

アメリカのオンライン大学のランキング。授業料はやっぱり年2万ドル前後が多いけど、Liberty University Online のように $4,700 なんていうところも。アメリカはオンラインの大学がものすごく多いので驚く。アメリカの大学で勉強しなくても卒業させてくれるところはないので、日本の変な大学にかようくらいなら、アメリカのオンライン大学に行ったほうがいいかもね。もちろん卒業すれば通学制の大学と同じ価値をもつ学位がもらえる。

(5) アジアにある英語圏設立の大学に通う

アメリカ・オーストラリアの大学はアジアに積極的に進出している。こうした大学では、本国と同じ教育カリキュラムを使い、レベルの高い教育を行っている。

たとえば、ベトナムでは、RMIT大学というのが、ハノイホーチミンにある。

授業料は年250万円くらいなんで安くはないが生活費が安いので英語圏で勉強するよりは安くなるはず。

変り種としては、バングラディッシュAsian University For Womenビル・ゲイツの財団の援助でできた大学だそうだ。授業料は年 USD 10,000。ただし貧しい人は免除で、ベトナムからも留学生が数名、無償で勉強しているそうだ。バングラディッシュも生活費は安いはず。

・・・というわけで、ちょっとウェブを検索するだけでいくらでも情報は出てくる。海外は、日本ほど堅苦しくないので、いくらでも入りこむ隙間はある。部屋を借りるのが世界で一番難しいのは日本だって知ってた?どの国に行っても、外国人だからお断りなどと言われることはない。正式なアパート契約ではなく、ちょっとした下宿のようなノリで簡単に部屋を貸してくれる。(日本は、借り手を保護するあまり、貸し手の猜疑心が強くなりすぎたんだろう)

結び

日本人真面目すぎだよ。
もっと肩の力を抜こうよ。
生き方は一つじゃない。
世界にはいろんな人たちがいていろんな生き方があるよ。
ブランクを恐れるような生き方はもうやめにしないか?