雑文

ソフトウェア立国は無理でしょ

日本経済の生命線、製造業。その未来についての心配が、どうも頭からこびりついて離れない。日本の電子情報産業のガラパゴス化からの脱皮を考える(その2)このエントリを読んでいて、くら〜い気分になってしまった。このエントリはまず 宮崎智彦氏は「ガラ…

公務員数に関する統計

平成19年度公務員人件費について(PDF) 公務員の種類と数等について(PDF)この数字自体、公務員が作ったものであるから、彼らをまずは信頼するしか術がないのだが、意外と公務員の数は少ない。 (下の数字の出所が年次的に多少前後するので +- 5% 位の誤差は…

自己分析

性格を自己分析すると、 拘束されるのが嫌い 自由に自分のアイディアを試したい 絶えず新しいことに挑戦していたい(悪く言うと飽きっぽい) 新しい人と会うのは結構好き 旅行とか新しい場所に行くのが好き 長い期間、同じことをやり続けるのは苦手 物事を鳥…

世界最強のブルーカラーを持つ国・日本

今朝も、在日日本人にとっては、やや暗いニュース。ホンダ、タイから二輪車輸入 国内生産コスト高で ホンダは2010年からタイで生産した中型二輪車を日本に輸入する。排気量50cc以下のスクーターは中国から輸入しているが、中型二輪の輸入は初めて。国内生産…

やっぱりダメか日本の家電メーカー

迫力欠く大手電機の「業績改善」、回復局面で遠のく海外勢の背中日本の家電メーカー一人負けの様子。海外メーカー(韓国・台湾・アメリカ)は、業績が V 字回復だそうだ。去年の2月の「日本の家電メーカーの将来」というエントリの中で述べた不安が的中したよ…

中国の英語学習熱と世界の言語の未来

世界中の著名人の名スピーチを収録する感動的なウェブサイト TED。その中からすさまじい動画を見つけてしまった。Jay Walker on the world's English mania中国では小学3年生から英語を学びはじめる。高い学歴を求める激しい競争のなかで、英語学習熱が加速…

浸透するアメリカ文化が作る新日本人

池田信夫 blog の周辺には、経済的自由主義を信奉する人たちが集結している。私も、そういう人間の一人である。このグループの属する人たちは互いに似たような考え方をしており、それはアメリカ文化にきわめて高い親和性を示している。このグループに属する…

自由っていいな

ベトナムは、日本人にとってなじみやすい国だと思うし、私は結構気に入っている。ただし、どうしてもなじみにくい点が一点だけある。ベトナムには、言論の自由がない、ということだ。この国では、共産党への批判は一切許されない。新聞・テレビは、共産党の…

やっぱりダメだろう日本

もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよいを読んで。 自動車でも電化製品でもフランスでは日本製品は品質が良いという先入観があります。学校と研究所でお世話になっている3人の教授はみんなソニーのVAIOの最軽量モデルを使っています。この2年間の間…

シンガポールの英語

シンガポールに到着した。シンガポールは、華人・マレー人・インド人から成る多民族国家で、民族融和のためもあってか、どの民族語でもない英語を公用語にしてしまった。以来、学校教育も英語で行われている。そのため一定以下の年齢の人たちにとっては英語…

同じだと思う範囲を広げる

バンコクで id:KoshianX さんと 31o5 さんにお会いした。この件について、お二人はそれぞれエントリを書いていらっしゃっていて、それぞれとても興味深い。(KoshianX さんのエントリ/31o5 さんのエントリ)たしか、31o5 さんだったと思うが、「『同じ』だと…

シンガポール雑感

シンガポールを訪れるのは2度目。前回は18年前のことだから大昔である。そのときには気がつかなかったのだが、今回来て思ったのは、シンガポールの街並みは徹底的に英語圏の植民地風なんだなということ。まあ、もともとイギリスの植民地だったから当たり前か…

外ごもりのすすめ

タイなどの物価の安い国で、何をすることもなく長期滞在をすることを「外ごもり」というらしい。引きこもっているのは同じでも、日本にいるのではなく外国にいるからそう呼ばれるようだ。ゲストハウスに泊まっている客は主に欧米人たちだ。この人たちと会話…

日本人の英語力を飛躍的に向上させる唯一の方法

今の時代、英語を話せないのは本当に損だ。皮肉なことに、それがどれくらい損なのかは、英語がある程度話せるようになるまでわからない。私は英語テストの TOEIC で965点(満点は990点)を取ったことがあるが、決して最初から英語が得意なわけじゃなかった。…

日本の社長のみなさんへ

毎日お疲れ様です。昨今の不況の御社の業績への影響はいかがでしょうか。社長の創意工夫できっと苦境を乗り切っておられることと存じます。さて今日は一つ提案があって参りました。それは、従業員のみなさんの家族や友人を思う気持ちを大切にしてあげません…

対話的リーダーシップ

先日書いた日本的経営が社畜を生んだ理由というエントリは、反響が大きかった。そこで紹介したのが、アジア発 異文化マネジメントガイド作者: 河谷隆司出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2003/11メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) …

「小さな政府」、構造改革、経済成長路線の新党を待望する

衆議院選挙も近いようなので、私も自分の政治的立場を表明しておこう。 というか、次のエントリが完全に私の思いを言い尽くしている。「小さな政府」、構造改革、経済成長路線の新党を待望する - Zopeジャンキー日記構造改革という言葉を改めて定義すると、…

iPhone で 2G SIM カードを使う

bobby 氏の会社に iPhone に詳しい方がいて、iPhone の SIMロックを外してもらった。まず Jail break して、アプリインストールの自由を得て、その後、あるソフトウェアをインストールすることによって、SIM ロックは外れる。かかった時間は、たった15分くら…

香港在住・日本人経営者たちとの出会い

ブログ Mutteraway で経済的自由主義を提唱する香港在住の bobby 氏は、あるソフトウェア企業を経営している。香港の中心街にある bobby さんのオフィスを訪問させていただいた。他の日本人共同経営者の方々も参加して、話に花が咲いた。というか、午前10時…

資本主義の聖堂 HSBC 香港本店

資本主義の大聖堂 世界最大の金融グループ HSBC。HSBC の持ち株会社 HSBC ホールディングスは、英国に本社を持つが、その中で最大の子会社 HSBC 香港は、純粋な香港企業である。そのため、アメリカに端を発する今回の金融危機でも大きな損失は受けなかったら…

それでいいのか東大

今日は、とある野暮用で母校・東大経済学部へ成績証明書を取りに来た。教務課は、数年前に移転してから、少しも変わっていないように見える。昔懐かしい申し込み用紙もそのままだ。その後、経済学部のロビーで休んでいると、とあることに気がついた。 「ノー…

日本的経営が社畜を生んだ理由

社畜とは、会社に強い忠誠心を持ち、私生活を犠牲にして、会社での労働を第一に置くような価値観をもつ従業員を揶揄する言葉だ。「社畜論」については、日本では定職を持たず、その後、オーストラリアで修士号を得て、いまはシンガポールで会社勤めをする海…

アメリカ電子政府のすごさと日本政府の未来

あーあ、改めて見たくなかったこの現実。こりゃ、いまの日本には絶対作れないものだよなあアメリカ連邦政府のIT支出情報を全て開示しまおうという「IT Dashboard」。はっきり言ってすごすぎる。日本政府完敗。白旗を振るしかない。太平洋戦争で初めてアメリ…

残業は恥だ

もし日本の会社から「長時間残業」が消えたら、日本人はそれだけでずっと幸せになれるのではないか。私としては、日本の会社から残業が消えたら、もういちど日本の会社で働いてもいい。日本と違って長時間残業がほとんどない欧米企業の働き方を見てみよう。…

異なる文化をもつ人たちと働くということ

現代は、インターネットの普及によって、世界中の人たちの交流が活発になり、国境を越えて異文化の人たちと日常的に仕事をしなければならない時代になりつつある。日本の会社はそういう時代の変化に対応できるだろうか。日本企業は、あまりに日本文化に依存…

将来の方向性

最近、あまりに考えすぎて、ブログが書けなくなっていた。ブログとは、個人的なものであるのだから、何でも好きなことを書けば良さそうなものだが・・・。毎日、考えがあちらこちらに飛んで、ブログにさえ書けなかった。実をいうといま私は日本にいる。2週間…

梅田望夫氏をめぐる騒動について

最近、梅田望夫氏がネットで何を言っても叩かれる、という現象が目立っている。いちばん最近は、梅田氏の「オープンソース」という用語の使い方がおかしいんじゃないかという批判。あまりに多くの人が発言しているんで、いちいちソースのリンクは出さないけ…

近況報告

ベトナムに戻ってきて1週間が経った。バイクの免許を申請したり、新しい家を探したりと忙しい。ベトナム語の勉強は一時休止として、そろそろ仕事を始めたいところだ。そのプレッシャーを少し感じて落ち込んでいる部分もある。だが、自分を追い詰めすぎるのは…

知的謙虚さとしてのハイエク思想

ハイエクは、しばしば「新自由主義」の思想的支柱だと考えられている。新自由主義は、市場至上主義であるかのように喧伝されることも多い。だが、実際にはハイエクは何を考えていたのか。 ハイエクの原典に当たってみた(ハイエク「市場・知識・自由」ミネル…

残念な日本のWeb

梅田望夫氏が日本のWebに失望を深めているようだ。日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編)英語圏のウェブが、自分の人生を高める道具となり得ているの対して、日本のウェブはサブカルチャー(ニコニコ動画など)以外ではあまり見るべきものがない。…