雑文

ローマ字による日本語正書法

海部美知さんによる日本語改革案。 国家生き残り戦略としての日本語リストラ - Tech Mom from Silicon Valleyまったくの与太話なのだが、この点の話は、言語オタクの血が騒ぐので、私も参入。なんでひらがながどうのとか、漢字をどうしようかとか悩んでいる…

与太話の空しさ

最近、「日本オワタ!」議論がかまびすしい。体感的に現在の日本には閉塞感は感じるのだが、しかし、それを実証するのは難しい。GDP計算の方法に始まって、それを推定する有用なツールである産業連関表の話を勉強しているところで、そのあまりのテクニカルな…

IT業界に関する統計(その4)

391 ソフトウェア業の研究の続き 第1回、第2回、第3回の続き。日本の情報サービス産業≒IT産業の実態に迫るため、経済産業省の「特定サービス産業実態調査」を見ていく。 第4表 ソフトウェア業務の業務種類別の該当事業所数及び年間売上高 細かい数字は、こ…

IT業界に関する統計(その3)

391 ソフトウェア業の研究の続き さて、前々回、前回の続き。日本の情報サービス産業≒IT産業の実態に迫るため、経済産業省の「特定サービス産業実態調査」を見ていく。 第5表 ソフトウェア業務の契約先産業別の該当事業所数及び年間売上高 細かい数字は、こ…

IT業界に関する統計(その2)

391 ソフトウェア業の研究 さて、前回の続き。日本の情報サービス産業≒IT産業の実態に迫るため、経済産業省の「特定サービス産業実態調査」を見ていく。前回の表を再掲する。平成20年特定サービス産業実態調査(速報)の概況によると、次の通り。 事業所数 従…

IT業界に関する統計

私はいまどこにいて、どこへ向かおうとしているのか ここ数年の私のフラストレーションは、自分が今している仕事が、この業界で、あるいはこの経済のなかでどういうポジションを占めているか、わからないという点にあった。それを知るためには統計にあたるし…

だからアメリカは嫌われる

BBC NEWS | Asia-Pacific | US criticises 'inflexible yuan' The US Treasury has criticised China for what it described as the lack of flexibility of the Chinese currency, the yuan. It also criticised the rapid build-up of China's foreign exc…

第2日本を作る

かつてソニーのCEOだった出井伸之氏が面白いことを言っている。「まず先に、第2ソニー、第2トヨタ、第2東京を作った方が良いよ」:日経ビジネスオンラインこれはタイトル勝ちだ。出井氏は日本の企業は非常に保守的になっているので、古い会社を無理やり変え…

他人の視線で仕事を組み立てること

私は現在、あるオフショア開発で、日本のお客さんの案件のプログラムををタイ人エンジニアにやってもらう仕事をしている。いま一緒に働いているタイ人は二十代半ばの若い男性だが、とても優秀だ。優秀であるがゆえに、技術にもこだわりがある。今回は私がプ…

匿名推進派は空気読みすぎなんだろうな

定期的にあがってくるこの話題。ネットの匿名・実名論争。匿名推進派は誰が自分を守ってるのかわかってない人が多い英語圏に比べると、とにかくみんな匿名というかハンドルネームでブログを書いたりしている人が多いのが日本語圏のネットの特徴。いろいろ理…

日本的経営の未来

先日、ある日本の中小企業の社長さんが書き下した「創業の精神」「事業理念」に関する文書を読んだ。その企業ではそれをバイブルと呼び、事業展開するときの基本的方針にしようとしている。いわば会社の憲法である。その中で社長さんはなかなか面白いことを…

なんか書けない・・・

東京に帰ってきて10日くらい経つ。仕事の打ち合わせがあったりなんだりと結構忙しく暮らしていた。なんだかブログも書かないでいると、書くのが億劫になってくる。今回の仕事は、技術アドバイザー的な役回り。自分ではプログラムを書かない予定。自分が自ら…

東京到着

深夜発の飛行機に乗って、サイゴンを出発し、今朝8時ころに成田空港に到着した。普段、サービス無しの格安航空会社を使っているので、ベトナム航空の機内サービスが妙にうっとうしい。真夜中に人が寝ているのに、客室乗務員は、私に飲み物や食事を取らせよう…

愚かなるバンコクのタクシードライバー

バンコクのタクシーの中にはぼったくりがいる、という話は以前から聞いていた。しかし、10回ほどバンコクでタクシーに乗って、一度も悪質なドライバーに出会わなかったので、特に警戒もしていなかった。しかし、昨日空港からバンコク市内へ向かうタクシーで…

タンソンニャット空港、再び

再びサイゴンからバンコクへ。バンコク発券の航空券のほうが安いため、私はよく格安航空会社(LCC)でサイゴンからバンコクへ飛び、そこからベトナム航空ホーチミン経由で東京を往復する、という技を使う。なので、明日またサイゴンに戻ってきて、真夜中に東京…

メコンデルタへの旅

Asukal さんとバイクでメコンデルタへの旅に出かけた。メコンデルタといっても、ほんの入口、ミートー( My Tho)とベンチェ(Ben Tre) まで行っただけだが。巨大な水量を湛えるミートー川を跨ぐ新しい大橋は高くそびえたち、機能美を誇っていた。この大橋は…

ベトナムへの想い

サイゴンに帰ってきた。空港から家への道は、舗装がボコボコ。バイクの群れをクラクションで蹴散らしながら、ノロノロとタクシーが進んでいく。あまりに見慣れた風景。やれやれ、ベトナムである。投資対象として、バンコクやシンガポールと比較すると、残念…

学校に通う必要のない人々

MBA 合格 昨日、「第3回 世界級ライフスタイルをつくる会@シンガポール」に参加した。主催者の葉子さんはフランス&シンガポールの有名校 INSEAD で MBA で取得した、とても偉い方である。そこで、MBA をやってよかったことは何だったか聞いてみた。「授業の…

日本人が知らない日本の農業

さすが宋さん。わかっていらっしゃる。宋文洲のメルマガの読者広場: 日本人が知らない日本の農業 実は民主党も自民党も農業の本質に触れることができないのです。ここは大票田であり、皆が媚を売っています。農業問題の本質は政府の過保護と長い間に形成され…

一つの時代の終わり

衆議院選挙で、自民党が大敗を喫した。民主党政権が誕生することになる。一つの時代が終わったといえるだろう。古い自民党は完全に壊れた。良くも悪くも、自民党という名前は同じでも別の党になっていくしかないだろう。新しい時代が来るとは、まだ確信を持…

東アジアの政治統合

bobby さんの中華人民共和国日本特別行政区 日本特別行政区のインパクトという2つのエントリについて考え続けていた。考えがまとまらないがとりあえずいくつか引用を。一国二制度 - Wikipedia 一国二制度(いっこくにせいど、中国語では「一個国家、両種制…

フェアな農業政策

いい問題提起なのに、はてなブックマークで妙に評判の悪い 農政に見る民主主義の罠 - Chikirinの日記 へ援護射撃。一部で枝葉末節を持ち出してグダグダ言っている人がいるが、要するに、ちきりんの言いたかったことは、今の農業政策が時代遅れで、農業の近代…

ある仮説

池田信夫氏は、日本の政府債務が膨れ上がり、国債を発行しても市場で消化ができなくなり、日銀が引き受けざるをえなくなる。その結果、通貨発行量が極めて増大し、ハイパーインフレになるという。いまふと思ったんだが、国債を日銀に引き受けさせるまえに、…

ベトナム生活の中間的総括

サイゴンにやってきたのが去年の10月。はや1年近くが経とうとしている。ここらへんでベトナム生活の中間的な総括をしておきたい。ベトナムでの生活環境は日本とはいろいろ違う。公共の交通手段が未発達で、大都会でもバイクなしには生きていけないとか。そこ…

日本人労働者を魅力的にする方法

中国の「開発区」と呼ばれる工業団地に行くと、道路が日本の工業団地以上に広くて美しいのに驚かされる。広大な敷地には緑もふんだんに配置されて、まるで公園のようだ。おそらく、電気・ガス・水道・通信といったその他のインフラもきちんと整備されている…

英語の文法は動画の画質のようなもの

「英語ブログリンク by 日本人」を作ろう!にいろいろ反応をいただけてうれしい。(でも、実は「ブログリング」のつもりだった・・・とほほ。ブログの相互リンクという意味なんで、まあ、どちらでもいいんですが) 英語でブログを書いている!これから書こう…

日本財政破綻・2020年のシナリオ

「日本のバランスを回復する」のコメント欄で池田信夫氏がぼそっと恐ろしいことをつぶやいている。コメント欄の人たちは、他の話題に夢中で、この重要な問題提起について気づいていないようだ。そんなに長くないので、このコメントを全文引用する。 前にも紹…

「英語ブログリンク by 日本人」を作ろう!

私は最近、英語でブログを書いている。バンコクの 31o5 さんや、サイゴンの欧米人たちなど、少しずつ読者が増えてきて、フィードバックももらえるようになったので、楽しくなってきた。いまはインターネットの時代だ。英語でブログを書けば、世界中の人たち…

在外日本人の危機意識

昨日、サイゴンで、Asukal 氏にお会いした。Asukal 氏の本業は貿易商で、中国をメインにベトナムにも進出されようとしているらしい。ベトナムでは、オフショア開発のソフトウェア会社を共同経営されているとのこと。Asukal 氏が中国に進出したのは、約20年前…

将来の夢

31o5 さん「日本の未来は明るいわ」を読んで、最近ネガティブなことを言い過ぎたな、とちょっと反省。 しばらく日本のブログとかあんまり読んでなかったのですが、最近ちょろちょろみていたら、駄目だ論とか、内部の乳繰り合いとかが多くて、確かに駄目だろ…